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車両別資格大辞典!あなたはどんなトラックを運転したい?

一口に「トラック」と言っても、そのバリエーションは多岐にわたります。
そして車両によっては、運転するために特殊な資格が必要になるものもあります。

そこで今回は、トラックの種類別に必要となる資格をまとめました。
これからトラックの世界に飛び込もうとする方や、「なんとなくトラックに興味を持った」という方は、ぜひこの記事を役立ててください。
※本記事は2020年1月時点の情報を基にしており、法改正などに合わせて記載している内容が変化することがあります。あらかじめご了承ください。

全てのトラックに必要な「各種運転免許」

大前提として、どんな車両を運転する場合でも必要なのが、自動車の運転免許です。
運転する車両の大きさや総重量、積載量などに合わせ、以下の4つの中から適切な免許を持っておかなければいけません。

・普通免許:車両総重量3.5トン未満、最大積載量2トン未満、乗車定員10人以下のもの
・準中型免許:車両総重量7.5トン未満、最大積載量4.5トン未満、乗車定員10人以下のもの
・中型免許:車両総重量11トン未満、最大積載量6.5トン未満、乗車定員10人以上29人以下のもの
・大型免許:特殊車両を除く、すべての自動車

これらの運転免許に加えて、載せる荷物や操作する装備に合わせた専用の資格が必要になります。

運転免許については過去の記事でより詳しくご紹介していますので、そちらもぜひご覧ください。
【関連記事:知っておきたい免許制度の話

トラクタ&トレーラーを運転するなら「けん引免許」

トラクタ&トレーラーは、ドライバーが運転するトラクターヘッドと荷台のトレーラーに分かれている車両です。
エンジンがあるのはトラクターヘッドのみで、トレーラーはトラクターヘッドに引っ張られて走行します。

このように、エンジンのある車両で走行しない車両を引っ張ることをけん引といい、トラクタ&トレーラーのほか、キャリアカーやレッカー車などでけん引を行う際にけん引免許を必要とします。

けん引免許で運べるものの種類や、取得のために必要な条件などは過去の記事でご紹介しています。
けん引免許にご興味のある方は、そちらもぜひ!
【関連記事:トラクタ&トレーラーの運転に必須!けん引免許について

クレーンを扱うなら「玉掛作業者」

鉄鋼業や建設業の現場では、トラックで荷物や資材を運び、クレーンで現場に降ろしたり高所に吊り上げたりすることが多いです。
クレーンに荷物を引っ掛けるためには、玉掛作業者の資格が必要です。

ドライバーが運んできた荷物を自分で玉掛することができれば、現場の作業効率が上がるため、運転免許と玉掛作業者の資格の両方を持っている人材は重宝されます。

また、玉掛作業者の資格があれば、トラック以外のクレーンに荷物を引っ掛けることもできるので、幅広い業界での活躍が期待できます。

危険な荷物を扱う場合は「危険物取扱者」

トラックで運ばれるものの中には、燃料や薬品など、扱い方を一歩間違うと大惨事につながるものもあります。
そんな危険物を載せたトラックを運転するときには、危険物取扱者の資格が必要になります。

多くの場合、運転する車両は大型トラックやトラクタ&トレーラーなので、大型免許やけん引免許も一緒に取得しておくと良いでしょう。

危険物取扱者の資格について、詳しくご紹介した記事を過去に公開していますので、気になる方はそちらもご覧ください。
【関連記事:危険物取扱者資格では何ができる?就職に役立つ?

ここまでにご紹介した資格は、いずれも運送業を目指すなら取得しておきたいものばかりです。
以前に公開した、【必須?】運送業界に入るなら取っておきたい「免許」まとめ【有利?】という記事では、これらの資格が運送業界を目指すうえでなぜ有利なのか、どのように有利なのかをお伝えしているので、運送業界に興味のある方は、そちらもご覧ください。

荷台がせり上がる高所作業車を扱うための「高所作業車運転者」

高所作業車は、荷台に昇降するボックスがあり、その中に作業者が乗ることで、電柱や街灯、高架、トンネルなどの高い場所で作業できるように作られたトラックです。
荷台が高所までせり上がるため、作業中に転倒したり移動時に何かにぶつかったりする恐れがあり、高い技能が必要になります。

高所作業車を安全に運転する技能を持つ証明が、高所作業車運転者の資格です。
高所作業車運転者の資格は、荷台の高さに合わせて以下の2種類が設けられています。

・「高所作業車運転特別教育」の修了:荷台が2メートル以上、10メートル未満のもの
・「高所作業車運転技能講習」の修了:荷台が10メートル以上にせり上がるもの

トラックのクレーンを操作するなら「移動式クレーン運転士」

トラックには、荷台にクレーンが取り付けられているものがあります。
先程、クレーンに荷物を引っ掛ける玉掛作業者をご紹介しましたが、トラックのクレーンを操作する際にも、専用の資格が必要になります。
それが移動式クレーン運転士の資格です。

「運転免許」「玉掛作業者」「移動式クレーン運転士」の3つの資格をセットで持っている人も多いです。

移動式クレーン運転士は、クレーンで吊り上げられる荷物の重さ(吊り上げ荷重)によって以下の3種類に分けられます。

・「 移動式クレーンの運転業務特別教育」の修了:吊り上げ荷重1トン未満のもの

・「小型移動式クレーン運転技能講習」の修了:吊り上げ荷重1トン以上、5トン未満のもの

・移動式クレーン運転士免許:吊り上げ荷重5トン以上のもの

汚泥吸引車を運転するなら「浄化槽管理士」

汚泥吸引車は浄化槽の汲み取りに使われるトラックで、荷台に装着されているホースとポンプを使って浄化槽に溜まった汚泥を回収します。
この業務自体に資格は必要ありませんが、汚泥吸引車のドライバーは、浄化槽の保守管理業務も併せて行うことが多いです。

浄化槽の保守管理業務は浄化槽管理士の国家資格が必要なため、汚泥吸引車のドライバーになるなら持っておきたい資格と言えるでしょう。

おわりに

今回は、トラックの運転に必要な資格を、車両の種類や装備別にご紹介しました。
こうしてみると、トラックにはいろいろなバリエーションがあり、多くの業界で活躍していることがうかがえます。

トラックの車体や活躍している業界に少しでも興味を持ってもらえれば幸いです。

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