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オバケ4トンって一体なに?

「オバケ4トン」というものを聞いたことはありませんか?
あまり聞き馴染みがない名前かもしれません。
大型トラックのような見た目を持つこのトラックは、実はある秘密を持っています。
今回はそんなオバケ4トンについてご紹介します。

オバケ4トンとは

オバケ4トンとはどのようなトラックなのでしょうか?

オバケ4トンは、車体のベースが「4トントラック」で、車両総重量が8トン、最大積載量が4トン前後のトラックでありながら、車両の荷台部分が非常に大きく、大型トラックほどのサイズ感があるトラックです。

4トントラックの運転室(キャブ)に、大型トラッククラスの大きさの荷台が付いている姿は、かなりの威圧感があります。
巨大な見た目に反し、重量や積載量が非常に軽いトラックであることから、オバケ4トンと呼ばれているのです。

オバケ4トンの長所

オバケ4トンの長所として挙げられるのがその大きさです。
4トントラックの車体の上に、道路交通法で定められているギリギリの寸法の荷台が装備されています。
道路交通法の寸法の限度は以下の通りです。

全長:最大12,000mm
全幅:最大2,500mm
全高:最大3,800mm

その形状から、「超々ロングトラック」と呼ばれることもあります。
それだけの大きさがあるにもかかわらず、最大積載量が4トンで車両総重量が8トンの車両であることから、2019年3月現在の中型免許や、2007年以前に発行された旧普通免許(8トン限定)で運転することができるため、非常に汎用性が高い車両ということも長所の1つです。

それぞれの免許と、運転することができる車両の大きさについては過去の記事でご紹介しています。
【関連記事:【準中型?】知っておきたい免許制度の話【5トン限定?】

最大積載量が4トンと少ないため、オバケ4トンで運ぶ荷物は、主に紙オムツやお菓子、発泡スチロールなどの「比重の軽い荷物」です。
ダンプトラックの1つである「土砂禁ダンプ」の運用方法と似たような考え方だといえます。
【関連記事:「土砂禁ダンプ」とはどんなトラック?

他には、最大積載量が小さく、あくまでも扱いとしては4トントラックであることから、大型トラックのような車体をしているものの、中古トラック市場などでは比較的安価に購入できることも特徴です。
トラック買取では、市場に出回っているオバケ4トンの数自体が少なく希少価値が高いため、高額で買い取ってもらえる可能性を秘めています。

オバケ4トンの短所・注意点

オバケ4トンには、普通のトラックにはない短所や、注意すべき点もあります。

軽さ

1つ目は、きさに対して重量が軽いことから、安定性に欠けるという点が挙げられます。
大きさに対して重量が軽い場合、横風のような、走行中に外部から受ける力の影響が大きく、バランスが非常にとり辛くなります。
特に高速道路のように高速で走行する場所では「横からの力」を受けやすく、オバケ4トンは通常の形状のトラック以上に細心の注意が必要です。

大きさ

2つ目は、車体の寸法が大きいことから、通過できない道があることです。
オバケ4トンは運ぶ荷物の種類から、工場やターミナルなどにものを届けるために専属で使われることが多いのですが、一般の運送の依頼を受ける場合、一部のトンネルのような高さ制限がある場所や、奥まった場所に届け先があると、オバケ4トンで進入することができないこともあります。
その場合は、普通の形状の荷台のトラックを用意して運ばなければいけないという短所もあります。

過積載に注意

オバケ4トンで荷物を運ぶにあたって、最も気を付けなければいけないのが「過積載」です。
過積載は、トラックの最大積載量を超えて荷物を積載する、道路交通法の違反行為です。

オバケ4トンは、荷台のサイズが大きいため大量の荷物を載せることが可能ですが、上述したように最大積載量が4トンと少ないことから、比重の軽い荷物を運ぶ目的に向いているトラックです。
しかし、比重の重い荷物に関しても、最大積載量を超えて積み込むことが可能なスペース自体はあります。
そのため、オバケ4トンの荷台のスペースいっぱいまで荷物を積み込んだ時に、比重の重いものを多く載せていると、過積載になっている可能性が高くなります。
過積載で走行すると、横転や荷崩れ、タイヤのバーストなど、重大事故につながる恐れがありますので、決められた最大積載量をきちんと守って安全に走行しましょう。

オーバーハングに注意

オバケ4トンは、大型トラック並みの荷台を持ちながら、ベースになる車体は4トントラックのものを採用しています。
そのため、前輪と後輪の間の長さ(ホイールベース)が非常に短く、その分後輪側のオーバーハング(リアオーバーハング)が通常の形状の4トントラックや大型トラックと比べて大きくなっています。
後輪側のオーバーハングが大きいので、カーブを曲がる際に荷台が反対車線にはみ出してしまったり、バックする際の難易度が高くなったりする点にも注意が必要です。

過積載やオーバーハングについては、以前の記事で詳しくご紹介していますので、興味があればご覧下さい。

【関連記事:「過積載」の危険性とトラック買取への影響とは?

【関連記事:トラックのオーバーハングとは?

いかがだったでしょうか。
今回は、トラックの中でも独特の車体を持つ「オバケ4トン」についてご紹介しました。
限定された目的での使用がメインの用途になる車体なので、見かけることは少ないかもしれませんが、もしも今後オバケ4トンを運転することがあるならば、今回ご紹介した特徴や注意点を踏まえ、安全な運行を心がけましょう。

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