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トラックのドライバーがSNSを活用するために注意するべきこと

FacebookやTwitter、LINEなど、SNSは私たちの生活の一部として、深く浸透しています。
トラックのドライバーも例外ではなく、ドライバー生活の一部をSNSへと発信する人、ちょっとしたグチをこぼす人、新しく出会った人とのふれあいを発信する人など、さまざまな形で活用されています。
しかし、手軽に使えるSNSは、付き合い方を間違えると思わぬところでトラブルに発展することがあります。
今回は、間違ったSNSの使い方によってどんなトラブルにつながるのか、トラブルにつながらないために、トラックのドライバーが日頃からどんなことに気を付けておくべきかについてご紹介します。

SNSによるトラブル事例

トラックのドライバーによるSNSのトラブル事例としては、荷主との関係悪化があります。
ある運送会社のドライバーが、SNS上で荷主に対する不満を発信していたことが荷主に発覚し、発信したドライバーや所属している運送会社に対して荷主がクレームを入れたという事例がありました。
このときは運送会社の代表が謝罪することによって一時的に事なきを得ましたが、当然その後の関係に悪影響を及ぼし、運賃交渉などのトラブルのタネになることが予想されます。

そのドライバーにも思うところはあったのかもしれませんが、SNSを使って発信することは、非常にリスクがあることだと考えなければなりません。
悪口は当然として、思わぬところから問題になることもあります。

特に社外秘の内部情報や個人を特定できるような情報がある場合には、絶対に間違って発信しないよう気を付けなければいけません。
運送会社の場合は、荷台の内部に載っている荷物の写真やパーキングエリアで映り込んでしまった人物の顔などが挙げられます。

今後トラブルになると予想される事例

たまに、注意喚起の意味を込めて、道路の状況をSNSで発信する人がいます。
しかし、よく見ると走行中に撮影を行っているものも見受けられます。
実はここに落とし穴があります。

ドライブレコーダーなどの画面を切り取って、停車中に発信しているのであれば問題はありませんが、例えば走行中にスマホのカメラを使って撮影したり、SNSを操作しているのであれば、ながら運転に該当する可能性が極めて高くなります。

 

ながら運転は、2019年12月に法律によって禁止される運転方法になりました。
その条件の1つに、「スマホの画面を2秒以上凝視する」というものがあります。

さて、スマホの画面を見ながらカメラやSNSを操作することは、ながら運転の対象となると考えられます。
法的に問題というだけでなく、事故の危険が大きく高まることからも、ながら運転をしないようにしなければなりません。

本人としては親切心によって道路状況を伝えてくれているのかもしれませんが、万が一走行中に撮影やSNSの操作をしているのであれば、絶対にやめましょう。

ちなみに、ながら運転に関しては以前の記事でも詳しくご紹介していますので、ながら運転そのものについて興味がある方は、そちらの記事もぜひご覧ください。
【関連記事:2019年12月から厳罰化!「ながら運転」について徹底解説

トラックのドライバーがSNSを活用するときに押さえておくべきポイント

ここからは、トラックのドライバーがSNSを活用する際に、どのようなことについて注意しなければならないのかをご紹介します。

SNSは世間に発信するものだと理解しよう

はじめにご紹介した事例では、ドライバーは30代半ばで一般的にも分別はつくと言って良い年齢です。
そんなドライバーが今回、荷主とのトラブルへと発展してしまった原因のひとつには、SNSをプライベートなものと考えていた可能性があります。

SNSは基本的に、互いに登録(フォローなど)した相手とのやり取りが多くなることから、自分の発言が登録した相手にのみ届く感覚になりがちです。
しかし一方で、なんらかの「検索」に引っかかることによって、不特定多数のもとに自分の発言が届くこともあります。

当然、荷主や取引先、自社や同業他社の心証を悪くしかねない発言をすると、相手がその発言を見つけて何らかのトラブルに発展してもおかしくありません。
トラブルを避けるにはどうすれば良いのでしょうか。

その答えが、SNSは決してプライベートなものではなく「世間へと発信するもの」だと理解することです。

具体的には、

・自分の発言内容が誰かを傷つけるか

・自分の発信する言葉や画像、映像は法律や契約などの問題にならないか

の2点に気を付けていれば、おおむね問題ないと考えても良いでしょう。

SNSを使わないことも重要

コミュニケーションツールとして人々の生活に浸透しているSNSですが、上述のようなリスクを鑑みて、使わないという選択肢を選ぶことも重要です。

※SNSに発信しなくても、ダメなものはダメ!

今回、SNSへの発信が原因でトラブルに発展した事例をもとにご紹介してきましたが、もちろん、法律や契約で問題となる行動をとってはいけません。
この記事を読んで「な~んだ、SNSで発信しなければいいじゃん」と思った方がいるのであれば、考えを改めてください。
ダメなものはダメです。

おわりに

今回は、トラックのドライバーがSNSを活用する上でのポイントをご紹介しました。

SNSは上手に使えば多くの人とコミュニケーションをとれるすばらしいツールです。
しかし、ほんの少し扱い方を間違うだけでも、大きなトラブルに発展することがあります(これはトラックのドライバーに限った話ではありませんが…)。

正しくSNSを使って、快適なドライバーライフの役に立つよう、今回の記事を参考にしてみてはいかがでしょうか。

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