お役立ち情報

「違う名前」の「同じ自動車」?トラックや重機の呼び方まとめ

トラックや重機には、全く違う名前を持ちながら、実は同じ車両や装備だった、というケースが存在します。
取り扱っている業界や製造しているメーカーなどによって呼び方が変わるため、見る場所や聞く人によって違う表現をされて混乱してしまうこともあるのではないでしょうか。
そこで今回は、違う名前で呼ばれているものの、実際には同じ車両や装備を指しているものをご紹介していきます。

深ダンプ・土砂禁ダンプ

まずは、深ダンプと呼ばれる車両です。
産業廃棄物や飼料、ウッドチップなど比重の軽いものを運ぶための車両で、荷台の背が高くなっているのが特徴です。

この深ダンプは、その目的から別の名前で呼ばれています。
深ダンプは比重の軽いものを運ぶ目的のため、荷台が高く設計されていますが、そのため土砂のような比重の重いものを積み込むことが禁止されています。
そこから「土砂禁ダンプ」という名前でも呼ばれています。

ちなみに、深ダンプのうち、ウッドチップを運ぶ車両が「チップダンプ」、飼料などを運ぶ車両が「ファームダンプ」と呼ばれ運用されています。
つまり、深ダンプ=土砂禁ダンプであり、その中で目的に応じてチップダンプやファームダンプがある、と考えられます。

ユニック・カーゴクレーン・CBクレーン・車両積載型トラッククレーン

商品名が業界内で有名になり、そのまま定着した例もあります。
トラックに搭載するタイプのクレーンは特に有名で、「ユニック」の名前は運送や土木、建築などの業界以外でも浸透しているほどです。

実はこの「ユニック」という名称は、古河ユニック株式会社が販売している車両積載型トラッククレーンの商標で、他のメーカーが製造しているものとは本来は関係ありません。
しかし、あまりにもこの名称が有名になったため、他のメーカーで製造された車両積載型トラッククレーンも、ユニックと呼ばれることが多くなってしまったのです。

正式名称でいうと、古河ユニック株式会社製のものが「ユニック」、株式会社タダノ製のものが「カーゴクレーン」、新明和工業株式会社製のものが「CBクレーン」と、それぞれに名称がつけられています。
そしてそれらはすべて、「車両積載型トラッククレーン」という分類でくくられています。

油圧ショベル・ユンボ・ショベルカー・バックホー・ドラグショベル・パワーショベル

さまざまな呼び方がある車両の中で、特に数が多いのが、「油圧ショベル」ではないかと思います。

油圧ショベルは、油圧で動くブームやアームを操作し、先端にあるバケットで削岩を行ったり整地を行ったりする重機のことです。
油圧ショベルのことを指す言葉として特に浸透しているのは「ユンボ」ではないでしょうか。
ユンボは、株式会社レンタルのニッケン製の車体のことで、新聞などの誌面で限られた文字数で求人広告などを作成するときに、3文字で済むことから多く使われたことによって一般に浸透したと言われています。
パワーショベルは、コマツ(株式会社小松製作所)製の油圧ショベルのことで、ユンボと同様、一般に浸透することによって油圧ショベル全体のことを指す言葉として使用されることも多い名称です。
ショベルカーは、「土木工事に使用される削岩用のショベルを装備した車両全般」と定義されている言葉です。
児童向けの雑誌などで見かけることも多い名前ですが、実はショベルカーという言葉は和製英語なので、海外では通じません。
バックホーは、バケットが内側(運転室向き)に取り付けられており、引き寄せながら作業を行うことからこの名前が付いています。
そのため、バケットが外側についているタイプの油圧ショベルは該当しません。
ドラグショベルは、油圧ショベルのことを国土交通省などの公式文書などで説明するときに使用され、一般で使用されることはありません。

トラクタ&トレーラー

名称でいうと、「トラクタ&トレーラー」も、混乱を招きやすい車両の1つです。
トラクタ&トレーラーは、ドライバーが運転する「トラクタ」部分と、けん引される荷台の「トレーラー」部分の2つによって構成されている車両です。
「○トントレーラー」など、トラクタ&トレーラーを指すときにはトラクタ部分の名称を言わない場合があります。
しかし、中古車の購入や売却の場合は、トラクタ部分とトレーラー部分を別々に購入や売却することもあります。

このことから、中古車の購入や売却などではトラクタとトレーラーの区別をして手続きする必要があり、呼び方を知っておいた方が良いといえます。
ちなみに「トラクタ」というと農器具の「農業用トラクター」を連想する人も多いので、こちらも注意が必要です。

いかがでしたでしょうか。
今回は状況や場所、製造したメーカーなどによって呼び方が違う車両についてご紹介しました。
業界内で浸透していて一般化したもの、公式な文書で使用するもの、買取などで使用するものなど、使う場所によって変化するので、これらの名称を知っておくことで混乱せずにいられる、その助けになれば幸いです。

関連記事

  1. 異常気象時に運送会社はどう対応すればいい?国土交通省が目安を発表…
  2. 自社内に燃料タンクを設置する「インタンク」について
  3. 人材不足はドライバーだけではない?整備管理者とは
  4. トラックの「モデルチェンジ」とは?
  5. トラックによる自転車の巻き込み事故は無くならないのか?最新の対策…
  6. 【朗報】集配中のトラックが路上駐車可能に?【働き方改革】
  7. トラック運送における「標準的な運賃」が制定された!どう対応する?…
  8. 交通三悪とは?

人気の記事

お電話でもトラック買取査定代行サービスへのお申込みを受け付けております。 0120-946-652 [受付時間]10:00~18:00 (土日・祝祭日を除く) お電話でのお申し込みに際しては、お手元に「車検証」をご用意ください。

トラックのミカタTV

トラック買取査定のマッチングサービス「トラックのミカタ」
提携パートナー募集|トラック買取査定のマッチングサービス「トラックのミカタ」

LINE@でトラック買取査定マッチング LINE@トラックのミカタ

PAGE TOP
0