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トラックの「年式」は中古車購入や売却に影響を与えるのか

自動車のスペックの中で、「年式」というものがあります。
乗用車やバイク、そしてトラックにも、この「年式」というものがあります。
しかし、実際に年式がどういうことに使用され、どんな意味を持つのかは意外と分かりにくいです。
そこで今回は、トラックを中古で購入するときと、トラックを売却しようとしたときに焦点を当て、「年式」がどのような意味を持つのかをご紹介していきたいと思います。
これから中古でトラックを購入しようと考えている方、今持っているトラックを買い替えようか悩んでいる方、必見です。

「年式」とは

そもそも「年式」とは、どのようなものなのでしょうか。
自動車における「年式」という言葉には、大きく分けて2つの意味があります。
1つは、「車両が製造されて初度登録を受けた年」のことです。
初度登録とは、運輸支局で検査を受けて、車両の所有者を登録することです。
初度登録を受けることで、ナンバープレートが発行され、初めて車両を使用することができるようになります。

「年式」という言葉の持つもう1つの意味は、「メーカーでのモデル年式」のことです。
特に輸入自動車に適用される考え方で、海外の車両のメーカーは、毎年9月ごろに翌年発売する車両の製造を開始するので、購入者の混乱を避けるために「製造年」を明確にする目的で年式が使われます。

トラックで「年式」という言葉を使う場合は、おおむね1つ目の「製造後の初度登録を受けた年」が適用されます。
この場合の「年式」は、製造後の初度登録の年が適用されるため、新車で購入した場合は特に気にすることはありません。
しかし、中古トラックを購入しようと考えている場合、年式は購入時の年ではなく初度登録時の年が適用される点に注意が必要です。
1年前に購入した中古車でも、初度登録が10年前に行われているのであれば、その車両の年式は10年前のものになります。

低年式・高年式とは

中古車販売や自動車の買取でよく登場する言葉に「低年式」「高年式」という言葉があります。
これらの言葉の意味するところとは一体何なのでしょうか。

「低年式」や「高年式」とは、「車体が製造されてからどれくらいの時間が経ったか」を判断する指標となる言葉です。
低年式は製造後一定以上経った古い車体のこと、高年式は製造後それほど時間が経っていない新しい車両のことを指します。
意外と逆に覚えている人も多いので、今回の記事でしっかり覚えておくと良いでしょう。

ちなみに、低年式・高年式に決まった数字はありませんが、おおむね

製造後2~3年以内:高年式
製造後7年以上:低年式

というのが一般的です。

年式を確認する方法

ここまでは年式とはどういうものかについてご紹介しました。
しかし、実際にはどうやって年式の確認を行うのでしょうか。
年式を確認する方法はいくつかありますが、今回はその中でも簡単な方法を2つご紹介しましょう。

車検証を見る

手元に車検証がある場合は、車検証を見て確認するのが最も簡単で、間違いなく、手っ取り早い方法です。

トラックに限らず、自動車で「車検証が存在しない」という事態は基本的にはあり得ないので、この方法であれば確実に、そして正確な年式の情報を得ることができます。
年式は基本的に、車検証の上の方に記載してあるケースが多いです。
注意する点としては、西暦ではなく元号(昭和、平成など)で記載されているため、2019年5月以降、元号が変わった後の年数の計算は少しややこしくなる点があげられます。

シートベルトを見る

車検証を見るのも面倒だという人は、シートベルトを確認してみましょう。
実は、シートベルトの下の方に、そのシートベルトが製造された年が記載されています。
そして、シートベルトは車体の製造とほぼ同じタイミングで作られるので、シートベルトの製造年を確認することで、大まかな車体の年式を知ることができます。

ただし、あくまで「シートベルトが製造された年」が書かれているのであって、車両の年式はこれに近い数字でしかないことに留意しなければいけません。
より正確な情報を知りたければ、やはり車検証を確認する方法を取った方が良いでしょう。

トラックの年式は、車両の購入や売却にどれくらい影響するのか

さて、トラックの年式の情報や、年式を知るための方法などをご紹介してきましたが、実際にトラックを運用する上で、年式を最も気にするタイミングは中古トラックを購入するときや、手持ちのトラックを売却するときです。
そこで、中古トラックの購入や、トラックの売却の際に、年式はどこまで影響を与えるのかご紹介していきます。

年式は車体そのものの評価には大きな影響なし、ただし…

実は、年式は中古トラックの購入や買取の際、車体そのものの評価にはあまり影響を与えません。
しかし、年式が古いものになっていくにしたがって、他のさまざまな要因で、購入価格や買取金額に影響することがあります。
ここからは、年式の変化が中古トラックの購入や買取に与える影響についてご紹介していきたいと思います。

低年式(年式が古い)車両は「規制」に注意が必要

年式が中古トラックの購入や売却に与える影響の1つ目は、「年式が古いトラックはさまざまな規制の影響を受ける」ということです。
近年、特に耳にするのは「自動車排ガス規制」に関連するものです。
自動車排ガス規制は、主にディーゼル車が発生させる排気ガスの量を制限する規制で、トラックメーカーや自動車のフィルター関連のメーカーは、この規制に対応できるように車両や外付けフィルターなどを開発しています。

自動車排ガス規制で定められる排気ガスの数値は、年を追うごとに基準が厳しくなっています。
そのため、年式が古い車両だと、自動車排ガス規制の要件を満たしていないケースもあります。
自動車排ガス規制の要件を満たしていない車両は、特定の地域に進入することができなかったり、その地域に本拠を置くことができなくなったりします。
こうした影響があるので、年式が古く自動車排ガス規制の要件を満たしていない車両は、売却時の査定金額が低くなったり、中古での購入時に車体だけでなく、専用のフィルターを別途購入する必要があります。

自動車排ガス規制以外にも、騒音や重量など、さまざまな規制に対して要件を満たしていない、年式の古い車両には注意が必要です。

車体の耐久性と架装の耐久性は別!
架装の劣化にも注意を

もう1つ注意しておかなければいけないのが架装の状態です。
確かに年式は、車体そのものに影響を大きく与えないとお伝えしましたが、それはあくまで車体(走行する部分)の話で、荷台の架装については、ものによっては車体よりも経年劣化の進行が早く、年式の影響を大きく受けるものもあります。
特にミキサー車や活魚運搬車など、荷台の劣化を早めやすい荷物を運搬する車両に関しては、年式が古くなっている車体の場合、荷台の架装の状態をしっかりと確認しておくことを推奨します。

いかがだったでしょうか。
今回は、トラックの年式についてご紹介しました。
年式を知って正しく活用することによって、中古トラックを購入する際や、トラックを売却する際に迷わずに済みます。
正しい知識で、正しくトラックを運用していきましょう。

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