ハイルーフのトラックについて

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トラック, ハイルーフ, 雑学

自動車の天井のことを「ルーフ」と言います。
トラックや一部のワゴンなどの中には、このルーフの部分が高く設計されているものがあります。
そうした、ルーフの部分が高くなっているタイプの車両を「ハイルーフ」と呼びます。
今回は、ハイルーフの車両についてご紹介していきます。

ハイルーフの構造としては車両の天井部分を高くしたものであり、トラックではバンタイプの車体にみられることが多い車両です。
ハイルーフの車体のメリットは、天井が高いことによるキャビンの広さがあります。
キャビンが広くなることは、乗り降りの際の利便性や、運転時、休憩時の過ごしやすさなどに直結します。

中には、広い空間を活かして、ルーフそのものが寝室になるタイプの車体も登場しています。
また、ハイルーフのような外観をしているものでも、全く別の内部構造をしている車体もあります。

それぞれの特徴を見ていきましょう。

標準ルーフ
天井部分が平らになっているタイプのトラックです。
バンタイプ等の荷台が箱型になっているもの以外のトラックでは、大体のものが標準ルーフの車体です。
ハイルーフにないメリットとしては、ハイルーフに比べて車高が低くなるため、車高制限のある道路を通行できたり、一部の駐車場では標準ルーフの車体のみが進入できることがあげられます。
また、運転室内の空間が小さいことで、エアコンの効きが良くなり、燃費効率は比較的高いです。

ハイルーフ
今回の記事でもご紹介している、標準ルーフの上にスペースを増設した車両です。
ハイルーフのメリットとしては、広い空間で快適に過ごすことができるのはもちろんのこと、標準ルーフの車体に比べて運転席の位置が高くなるため、ドライバーの視界が広く、安心して乗務することができることがあります。
また、車体の全高が高くなるため、箱型の荷台部分の高さを高く設定することが可能になり、車体の全長はそのままに荷台の容量を増やすことができるようになることもメリットとしてあげられます。

ハイルーフより高いルーフ
トラックメーカー各社は、ハイルーフよりも天井が高いルーフの開発・製造・販売を行っています。
基本的には大型トラックに使用され、いすゞの「マキシルーフ」や日野自動車の「スーパーハイルーフ」のように個別の名称を用いているものや、単純に通常のハイルーフに比べて高いルーフを使用しているものなど、表示としてはさまざまです。
特徴として、ルーフ部分自体に寝室としての機能を持たせており、その分運転室が前後に短いショートキャブとなっているケースが多いです。

ウインドディフレクター
一見するとハイルーフのような見た目をしているのが、ウインドディフレクターです。
見た目はハイルーフのように運転席の天井から荷台の天井まで斜めに伸びているパーツですが、その実態は車体の空力性能を高めるためのエアロパーツの一種です。
単純に運転席の天井の上にパーツとして取り付けてあるだけなので、運転室の天井は標準キャブと同じ造りになっており、よく見ると運転室と天井との間に隙間が開いているのが見えます。

※ちなみに、ハイルーフの中にはウインドディフレクターの機能を持っているものもあります。