海外に販路を持つ買取業者にとっては喉から手が出るくらい欲しい車両

上述したように、汚泥やし尿の回収という特殊な用途で使用される汚泥吸引車は、一部の海外で非常に人気な車両です。

またそうした地域の場合、車両にそこまで大きな費用をかけることができない事業者も多く、中古の汚泥吸引車にも大きな需要があります。

「需要がある」ということは「買い手がいる」ということ。

そして買い手がいるということは、海外で中古の汚泥吸引車は多少強気な値段で販売しても売れるので、安定した利益を得られます。

だからこそ、海外に販路を持つ買取業者にとって汚泥吸引車は、喉から手が出るほど欲しい車両の1つです。

買取金額アップや、出張費を無料にするサービスなどを展開しているところもあります。

低年式の車両や故障車でも対応可能

汚泥吸引車の買取では、低年式の車両や故障車でも問題なく買い取ってもらうことができます。

その理由は、汚泥吸引車の買取のしくみにあります。

汚泥吸引車を買い取った業者は、その車両を整備して「中古車」として販売しています。

低年式の車両や事故車、故障車の場合、正常に動作しないパーツがあるなどの理由から、中古車としての販売が難しいケースもありますが、その場合には無事なパーツのみを取り出して「中古パーツ」「リビルトパーツ」として販売しています。

つまり、買い取った汚泥吸引車が低年式や故障車だったとしても、利益を生み出せるような仕組みを作っているため、問題なく買い取ってもらえるのです。

日々のメンテナンスが高額売却のカギ

汚泥吸引車を高額で売却したいときにカギとなるのは日々のメンテナンスです。

汚泥吸引車は汚泥やし尿などを吸引して回収、運搬するという用途から、ほぼすべてのパーツが他のトラックに比べて劣化しやすい車両です。

メンテナンスを怠っていると、早い時には大体数年で処分しなければならず、当然ですが買取金額もかなり安くなってしまいます。

逆に言えば、多少年式の古い汚泥吸引車でも、日頃からメンテナンスが行き届いていればそれだけ長く乗ることができますし、買取の際の金額も高額になります。

トラック専門の買取業者に！

汚泥吸引車を売却するときには、トラックなどの商用車を専門に買い取っている業者に依頼することを強くおすすめします。

なぜならば、一般の乗用車をメインで買い取っている業者の場合、汚泥吸引車を整備できる設備やスタッフ、また汚泥吸引車を中古車として販売する販売経路を持っていないことが多いため、査定額が安くなる傾向にあるからです。

その点、トラック専門の買取業者であれば、汚泥吸引車の査定額は比較的高額になります。

汚泥吸引車を売却する際にはトラック専門の買取業者に査定を依頼しましょう。

※重要※汚泥吸引車の買取査定の相場は決まっていない

トラックの買取業者に査定を依頼すれば、比較的高額で売却できるとお伝えしましたが、実はそれだけではまだ不十分です。

というのも、汚泥吸引車の買取の場合、査定の相場が明確に決まっていないという問題があります。

相場が決まっていないので、同じ汚泥吸引車の車体を売却しようとした時に、買取業者によって全く違う査定金額や買取条件が提示されることがあるのです。

例えば「A社は100万円の査定だったけど、B社は150万円、C社は200万円の査定結果だった」ということも起こります。

そして、どの買取業者がどれくらいの値段で査定するのかは、実際に査定を依頼してみないと分かりません。

買取業者を比較しよう

汚泥吸引車の買取の相場が決まっておらず、実際に査定してみるまで金額や条件がわからないことから、高額売却を目指すなら複数の買取業者の査定結果を比較することが重要です。

最低でも2社、できれば3社以上の買取業者の査定結果を比較することによって、少しでも良い条件で買い取ってくれる業者と交渉して高額売却につなげることができます。

トラックのミカタでは、汚泥吸引車売却の際に買取業者を比較するときの参考として、複数の買取業者への概算査定依頼を代行しています。
汚泥吸引車を一番良い条件で買い取ってくれる買取業者を探す際には、ぜひご活用ください。