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高速道路でガス欠を起こすとどうなるか知ってた?

高速道路を使うことも多い長距離トラック。
全国を移動するとなると、燃料の消費量は毎日とんでもなく大量になります。
だからこそ運送会社は、燃料の節約に腐心しているのですが、節約をしすぎたために高速道路上でガス欠になってしまうことは滅多にないことと思います。
しかし、法律では「高速道路上でガス欠になる」といった事態に関してのルールがしっかりと記載されています。

そこで今回は、高速道路でガス欠になった場合にどう対処するのか、法律上はどのような扱いになるのかをご紹介していきたいと思います。
※今回は、トラックに限らず、乗用車も含めて高速道路でガス欠になった場合の対処法をご紹介します。

高速道路のガソリンスタンドの店舗数は年々減少している

実は、高速道路のガソリンスタンドの店舗数は年々減少しています。
そのため、「まだいけるだろう」と思って高速道路を走らせ、ガソリンスタンドが見つけられずガス欠になってしまうケースが多々あります。
実際に高速道路でロードサービスにあった救援依頼の中で、「タイヤのトラブル」に次いで「ガス欠」が第2位にランクインしています。

高速道路でガス欠した場合の対処法

万が一高速道路でガス欠になってしまった場合に、どのように対処するのが正解かをご紹介します。

車を安全に停める

高速道路の路上でガス欠を起こした場合、「できるだけ広い路肩」に速やかに車を停めます。
橋やトンネル内のように、路肩が狭かったり路肩が存在しない状況の場合、停められる場所まで可能な限り自走しなくてはいけません。

停車する際には、必ずハザードランプを点灯させて、後続車に緊急事態が起こって停車することを伝えましょう。
ハザードランプについて、詳しくは過去の記事でもご紹介していますので、ぜひそちらもご覧ください。
【関連記事:【OK?】サンキューハザードの是非を問う!【NG?】

無事に停車したら、後続の車に気を付けながら自車の後ろに回り、停めた車の50メートル以上後方に「発炎筒」と「三角停止表示板」を設置します。
設置完了後、ガードレールの外側など、できるだけ安全な場所に避難します。

ロードサービスを呼びましょう

安全な場所への避難ができたら、ロードサービスに連絡して到着を待ちましょう。
ロードサービスへの連絡は、携帯電話によって行うこともできるほか、高速道路の脇に設置されている非常電話から、「道路管制センター」を介して行うことも可能です。
非常電話は、高速道路上に1キロメートルの間隔で設置されているので、よほどのことがない限り非常電話付近に停まることができるかと思います。
携帯電話でロードサービスに連絡する場合は、必ず安全を確保してから連絡しましょう。

ロードサービスといえば「JAF」が有名ですが、任意保険のプランのなかにもロードサービスが含まれているものもあります。
どちらを選ぶかは自由なので、JAFや保険などの加入状況によって適切なものを活用しましょう。

ガス欠で車が動かないとはいえ、高速道路の路上に停車することは非常に危険な行為です。
過去には高速道路で非常停車した際に、後続の自動車に轢かれてしまったという事故も発生しています。
必ず周囲の安全を確保しながら対処するようにしましょう。

トラックが高速道路でガス欠した場合に必要な「エアー抜き」とは

さて、乗用車であれば、ここまでご紹介した方法で、高速道路の路上でのガス欠に対処ができるのですが、トラックの場合はもう1つやらなくてはいけないことがあります。
それが「エアー抜き」と呼ばれる作業です。

トラックなどのディーゼル車がガス欠になった場合、燃料系統に空気が入ることがあります。
その際、始動不良やエンジン不調を引き起こす可能性があるため、入ってしまった空気を取り除くエアー抜きの作業が必要になります。
車種やエンジンタイプによってエアー抜きのやり方や手順が異なるので、注意しましょう。

また、ロードサービスによっては、オプションでエアー抜きを行ってくれるサービスもあるので、相談してみるのも良いでしょう。

高速道路でガス欠すると「道路交通法違反」?

ここまでは、高速道路の路上で車両がガス欠になってしまった場合の対処法についてご紹介しました。
ここからは、高速道路の路上でガス欠で停車をしてしまうと、法律上どのような扱いになるのかをご紹介します。
高速道路上でのガス欠に関しては、道路交通法第75条の10(自動車の運転者の遵守事項)でその処遇が定められています。

道路交通法第75条の10
自動車の運転者は、高速自動車国道等において自動車を運転しようとするときは、あらかじめ、燃料、冷却水若しくは原動機のオイルの量又は貨物の積載の状態を点検し、必要がある場合においては、高速自動車国道等において燃料、冷却水若しくは原動機のオイルの量の不足のため当該自動車を運転することができなくなること又は積載している物を転落させ、若しくは飛散させることを防止するための措置を講じなければならない。

要約すると、自動車が高速道路や自動車専用道路へ侵入する場合には、ものを落としたり整備不良などが起こったりしないように、点検や対策を充分にしなければいけないということです。
高速道路上でガス欠で停車する場合は、このルールに違反することとなり、原則として違反点数2点と9,000円の罰金が科せられることになります。

いかがでしたか。
今回は、高速道路でガス欠を起こしてしまった場合の対処法と、法律上どのような扱いになるのかについてご紹介しました。
近年、高速道路ではガソリンスタンドが減少しています。
高速道路上でのガス欠は法律上問題があることは勿論ですが、命に係わる非常に危険な状況に陥ることもあるので、不測の事態に備えて燃料をきちんと管理しながら運転するようにしましょう。

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