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これで失敗しない!トラックの車庫探しについて

トラックによる運送事業を始めるにあたって、車庫の確保は頭痛のタネのひとつです。
使用するトラックを停められる場所を探すのにも一苦労、見つけたとしても車庫となる条件に合わないため使えないなんてこともあります。
今回は、トラックの車庫探しについてご紹介します。

トラックの車庫の条件って?

運送業を始める際には、営業所や休憩室、睡眠施設といった設備のほか、トラックを停めておく車庫を用意しなければいけません。
しかし、トラックの車庫は「どこでもいい」というわけではなく、いくつかの条件をクリアすることで初めて自社の車庫として認められます。
それぞれの条件を見ていきましょう。

道路法、建築基準法、都市計画法、農地法などに違反しない

車庫を置く場所については、道路法や建築基準法、都市計画法、農地法などのさまざまな法令が関わっています。

特に関わりが深いのは、都市計画法と農地法のふたつです。

都市計画法は、都市の安全や経済を健全に発展させるための基準をまとめた法律です。
都市計画法第七条では、国内の土地を「市街化区域」と「市街化調整区域」の2種類に分類しています。
このうち、市街化調整区域は建物を建てることができない区域なので、有蓋(屋根付き)の車庫を登録することができません。
そのため、建物を建てられる市街化区域に車庫を登録する、屋根のない「駐車場」として市街化調整区域に登録するなどの工夫をして、都市計画法をクリアしましょう。

農地法は、その名の通り農地に関する決まりをまとめた法律です。
農地法第四条によって、農地を農地以外のものにする際には農地転用を行い、都道府県知事から転用の認可を得る必要があります。
そのため、農地をそのままトラックの車庫や駐車場としては使えないので、農地転用を行ってから車庫の登録を行いましょう。

出典:e-Govウェブサイト「都市計画法」より引用※別のタブが開きます(https://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=343AC0000000100#61

出典:e-Govウェブサイト「農地法」より引用※別のタブが開きます(https://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=327AC0000000229_20191101_501AC0000000012&openerCode=1

登録する営業所から一定の距離にある

原則として、トラックの車庫は営業所に併設する必要がありますが、併設できない場合は、営業所から直線距離で一定の範囲内にある場所を車庫として設定できます。
地域によって、10km以内・5km以内・20km以内と登録可能な距離が異なるので、車庫を併設しない場合は、営業所を設置する予定の自治体に確認を取りましょう。

車庫の出入口の幅が十分に確保されている

車庫や駐車場の出入り口前の道幅が狭い場合、トラックの車庫として登録できない可能性があります。
道路幅員証明書、または道路法に定める車両制限令を満たすだけの道幅が十分に確保されている場所でなければ、車庫に選べないので注意しましょう。

車庫のまわりに特定の施設や区域が無い

道路の通行や、子どもの安全を確保する施設の周辺には、車庫を置くことができません。
具体的には、バス停や交差点、踏切、横断歩道といった車の移動に影響を与えるもの、公園、学校、幼稚園のように子どもが行き交う場所などが該当します。

車庫の中が十分広い

運送業を始める際には、最低でも5台分の車両が必要であり、車庫もそれらの車両が問題なく収まるような広さが必要になります。

具体的には、トラックを停めたときに、車両同士の間隔が50cm以上開いていることと、車庫の壁との感覚が50cm以上開いていること。
つまり、トラックの周囲50cmに安全な空間が確保できるだけの広さがあることが条件です。

また、中部地方に限り、車庫に進入するときは前向きに入り、車庫内で向きを変えて出庫時に前向きで出庫できる広さが必要とされます。

車庫としての使用権限の証明がある

車庫には自社所有のものと、賃貸契約して借りるものがあります。
どちらの場合も、その土地や建物を自社の車庫として使用できる権限を、自身(自社)が持っていることを証明する必要があります。

自社所有の場合、「土地登記簿謄本」に記載されている土地の所有者と、「運送業許可」を申請した人の名義が同じであること。
賃貸の場合、1年以上の期間を契約したこと、もしくは賃貸借契約書に「契約期間満了後、契約の自動更新」が示されていること。
これらの条件を満たすことで、土地を車庫として使用できます。

終わりに

今回は、トラックによる運送業を始めるうえで、なくてはならない「車庫」の条件についてご紹介しました。
気を付けるべきことの多い車庫の登録ですが、今回の記事を参考に、ポイントをしっかり押さえ、見落としていることが無いか十分に確認して、最適な場所を確保しましょう。

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