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いろいろある!ボディサイズの話

標準、ロング、ワイド、とトラックには様々な種類の「ボディサイズ」がありますが、これは具体的にどのような分け方で分けられているのでしょうか?
また、それぞれのボディの主な用途や、買取査定に影響はあるのか、というポイントもあわせてご紹介します。

トラックにはいろんな分類がある

そもそもトラックには大型、中型、小型という分類がされています。
この分類は、「道路運送車両法」と「道路交通法」により区分されています。

どちらも重要な分類ではありますが、トラック購入の際には「道路交通法」による分類が非常に大切です。
何故なら、道路交通法の区分はそのまま免許制度と直結しており、免許制度の基準に照らし合わせたうえで車両を購入しないと、「実は購入した車両は、ドライバーが持っている免許では運転できない車だった」という恐れがあるからです。

道路交通法による区分では「車両総重量」と「最大積載量」で免許区分が決まっており、そのどちらか片方でも規定重量をオーバーしていると、必要となる免許のレベルが上がってしまうのです。

そこで各メーカーは、トラックの「車両総重量」と「最大積載量」を、それぞれの免許の規定値内に抑えたうえで、様々な載せ方ができるように多くのバリエーションのボディサイズのトラックを製造しているのです。

例えば、2トントラックを例に出すと、標準ボディの2トントラックとロングボディの2トントラック。
どちらも最大積載量は2トンで同じですが、大きさの割に比重が小さくて軽いものを載せようとした場合、標準ボディの車体では収まりきらない場合があります。
そこで、ロングボディの車体を使用することで、無事にすべての荷物を載せることができるのです。

(ただしこの例の場合、あくまでも最大積載量は2トンで変わらないため、「空間が空いているから」といって比重が重いものをたくさん載せて2トン以上の量を載せる、ということはできません。これに違反した場合、過積載の罰則が発生するほか、車体の劣化や路面の損傷、走行時の安定性の低下などを引き起こしてしまい非常に危険ですので、規定の積載量よりも多く載せることは絶対にしてはいけません。)
過積載についての紹介はコチラ⋯過積載の危険性と買取への影響

各ボディの特徴と用途について

ここからは、それぞれのボディの特徴と、主な用途をご紹介します。

標準ボディ

その名の通り、標準的なボディサイズです。
標準サイズのボディの車体は、ロングボディやワイドボディよりも小さい分小回りが利き、比重の重たいものを載せる際に余分な空間が空きにくい、というメリットがあるため、曲がりくねった山道や狭い住宅地などに荷物を運ぶのに向いています。
逆に、比重の軽いものを運ぶ際は荷台に収まりきらなかったり、装着できる架装の種類が限られる、といった短所もあります。

ロングボディ

標準ボディと比べ「縦に長い」のがロングボディです。
載せられる合計が同じ重量であれば、より比重が軽く、容積が大きなものを載せることができるのがロングボディであると言えます。

また、搭載可能な架装の種類がより豊富になったり、前輪と後輪との距離(ホイールベース)が長くなるため直進の時の安定性や乗り心地が標準ボディの時に比べて良くなる、というメリットもあります。

ちなみに、一般家庭の引っ越しなどで活躍しているのは、2トンや4トンのロングボディのトラックが多いです。

様々なメリットがある一方で、ホイールベースが長くなる関係で運転時の危険性(特に内輪差)が上昇していたり、狭い道に入るのが少し難しくなる、といったデメリットもあります。更に、積載する物の比重が軽く、車体自体の比重も標準ボディに比べ軽いので、強風などの影響を受けやすくなっていることにも気を付けた方が良いでしょう。

ワイドボディ

ロングボディとは異なり、標準ボディに比べ車体が「横に広い」のがワイドボディです。

ワイドボディの車体の特徴は、より広い荷台となることで、より面積の大きなものを多く積むことができることです。

特に、比重の軽いもののうち縦長でないものを積む際には、ングボディよりもワイドボディの車体の方が安定感が高いので、長物を扱うかどうかで使用するトラックの車体も変わってくるかと思います。

ワイドボディのデメリットは、車体の幅が大きいため、車両が道を曲がる時に必要な幅(最小回転半径)が大きくなり、狭い道や曲がりくねった道を通りにくいことや、フレームの大きさの関係から車体自体の重量がそこそこ重いため、荷物の最大積載量が少なくなってしまうことがある、という点です。

トラックの車体サイズの代表的なものについて、特徴を紹介してきました。

ちなみに、トラックの買取において、標準・ロング・ワイドといったサイズの違いは、そのまま「車種の違い」といって良いくらいには別物であり、値段も変わります。
特に、査定基準のひとつである「整備」の方法や「整備箇所」に違いがあり、それぞれの車両にふさわしい方法で整備することにより、高額査定を達成することができるようになります。

いかがでしたか?
今回はトラックの車体サイズについて、どちらかというと購入する時の視点からご紹介してきました。
トラックを新車で購入する際、中古車で購入する際、そして最後に手放す際は、自身の状況を鑑みて最も適切な選択肢を選べるようにしましょう。

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