買取のタネ

「オープントップ」のトラックとは?

カーゴトラックの中で、アルミバンやパネルバンの屋根に幌がかかっているトラックが走っているのを見たことはないでしょうか?
こうした車両は「オープントップ」と呼ばれ、平ボディや通常のアルミバンとは異なる方法によって物資の積み込みを行うことができる車両です。
今回はオープントップのトラックについてご紹介していきます。

オープントップトラックの特徴

オープントップのトラックは、アルミバンやパネルバンの天井部分を幌で覆っている車体です。
なぜこのような構造になっているのかと言うと、オープントップのトラックは、高さのある荷物や長さのある荷物を運搬する目的で使用されているからです。

すべてのトラックは荷台の全高が決まっています。
小型トラックは全高2m以下、中型トラックや大型トラック等の全高は3.8m以下と定められています。

しかし、車体の全高が高くなればなるほど、バランスを取りながら走行するために注意しなければなりません。
実際に上述の全高ギリギリまで高く設計すると、転倒の恐れがあり非常に危険です。

そこで、安全に走行するための基準として「最大安定傾斜角度」というものが定められています。
積み荷を載せていない状態で、左右にそれぞれ35度まで傾けても転倒しないことが条件で、この基準をクリアした車両でなければ走行することができません。

この基準により、アルミバンやパネルバンのように天井に金属製のパネルがある車体だと、高い位置に重心が寄ってしまうのでバランスが崩れやすくなり、結果としてあまり天井を高く設計することができません。
そこでオープントップトラックは、天井部分のパネルを取り払い、より軽量な骨組みと幌を装備することで、最大安定傾斜角度の基準を満たしつつ、車体の全高を上げ、背の高いものや長尺のものを載せて走行できるようになりました。

また、クレーンなどで吊り上げて運搬する必要のある荷物の場合、平ボディだと安定性に不安が残るため、オープントップのトラックを使用するケースもあります。
このように、高さのある荷物を積むために車体の天井を取り払い、長さの調節ができるように骨組み付きの幌を使用することによって、ある程度以上の高さの荷物を風雨から保護しながら運搬することができるようになっている車両がオープントップトラックです。

オープントップトラックは錆や汚れが怖い金属製のものや、湿ってしまうと困る木材やウッドチップなどが主な運搬物です。
ただしウッドチップなどの場合、積み上げたものを下ろす関係で、チップダンプ(土砂禁ダンプ)等を使用した方が効率が良い場合もあるので、状況に応じて車体を使い分けていくと良いでしょう。

オープントップトラックの購入

実はオープントップトラックは、新車で購入しようとすると車体と荷台を別々に購入する必要がある車両です。
車体と荷台を別々に購入するので、車体のメーカーと荷台の架装メーカーそれぞれに製造を依頼しなければなりません。

そのため、製造を依頼してから手元に車体が到着するまでに多少時間がかかります。
このことから新車のオープントップトラックではなく、安価で購入でき、車体と荷台を個別に購入する必要がない中古のオープントップトラックにも、一定以上の需要があるといえるでしょう。

オープントップトラックの売却

一定以上の需要がある中古のオープントップトラックは、「中古トラック買取」の業界でも人気が出ています。
そこでここからは、中古のオープントップトラック買取のポイントをご紹介していきます。

トラックを専門にしている買取業者に依頼する

オープントップトラックを売却する際のポイントは、トラックの買取を専門にしている買取業者に依頼を行うことです。
オープントップトラックの場合、一般の乗用車をメインに買い取っている買取業者だと、なかなか対応してもらえないことが多いです。

何故かというと、中古自動車の買取業者は、買い取った車両を整備や清掃した後で国内外に販売することによって利益を得ています。
そして、一般の乗用車をメインで買い取っている買取業者の場合は、買い取った車両を一般の乗用車のユーザー向けに販売しています。

オープントップトラックは人気があるとはいえ、一般乗用車ユーザーにとってはほとんど使用することがない車両なため、一般向けに中古販売してもなかなか売れません。
そのため、一般の乗用車メインで買取を行っている買取業者にオープントップトラックの買取を依頼しても、二束三文になってしまったり、買取対応してもらえない場合もあります。

そこで、トラック専門の買取業者に依頼してみましょう。
トラック専門の買取業者の場合は、買い取った車両を整備して販売する先が「トラックや重機を利用するユーザー」なので、自然と一般の乗用車メインの買取業者に比べて高額でオープントップトラックを販売しており、買い取った車両で利益を上げる仕組みを持っています。
そのため買取においても、比較的高額で買い取ってもらいやすく、対応不可となるケースも少ないです。
ただし、買取業者によっては、設備の規模や整備士資格などの関係で、対応する車体のサイズや種類に制限が設定されている場合もあるので、「大型トラック」や「パネルバン・アルミバンタイプの荷台」に対応している買取業者に買取依頼することによって、より確実に買い取ってもらえるようになります。

いかがでしたか?
今回はオープントップトラックについて特徴や買取などの視点でご紹介しました。
オープントップトラックは運送業界だけでなく、土木や建設などに必要な材料を運ぶなど、業界を選ばず活躍している車両です。
中古のオープントップトラックにも需要があり、トラックの買取業者も積極的に買い取っているので、オープントップトラックを処分しようと思っている方は、トラック専門の買取業者に相談してみてはいかがでしょう。
その際に、この記事が少しでも参考になれば幸いです。

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