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【購入】点検整備記録簿は「超」が着くほど重要書類?【売却】

トラックの定期点検の際に更新されていく点検整備記録簿は、中古トラックの購入やトラック売却の際に、非常に重要な書類の1つだということをご存知でしょうか?
今回は、点検整備記録簿の重要性についてご紹介します。

点検整備記録簿とは

点検整備記録簿とは、自動車の車検や定期点検内容を記録するための用紙のことです。
新車を購入した際に車検証などと一緒に渡され、以降の車検や定期点検ごとに、点検項目や整備内容を記録していきます。
点検整備記録簿を確認することで、過去にどのような点検や整備が行われたのかを知ることができたり、消耗したパーツを交換するタイミングを把握することができます。
消耗品のパーツの種類や交換時期に関しては、過去の記事で詳しくご紹介しているので、そちらをご覧下さい。
【関連記事:定期的な点検と交換!トラックの「消耗品」について ~足回り編~
【関連記事:定期的な点検と交換!トラックの「消耗品」について ~エンジン編~

点検整備記録簿は、1年間の保管義務があります。
そのため、点検整備記録簿はダッシュボードの中などに常備しておくことがおすすめです。

点検整備記録簿を紛失したらどうなる?

点検整備記録簿を紛失してしまうと、どのような問題が起こるのでしょうか。
後述しますが、点検整備記録簿が無いと、それまでにトラックを整備した実績が失われるため、整備実績を重要視しているトラック買取の金額に、大きな影響を及ぼします。
そのため、点検整備記録簿を紛失してしまった場合は、速やかに再発行してもらうことが大切です。

新車で購入したトラックの場合は、購入したメーカーやディーラーに整備データが残っていれば、再発行が可能になります。
一方、中古で購入したトラックの場合、トラックの「車台番号」から、車検を受けたディーラーや整備工場などでデータが保存されていれば、そのディーラーや整備工場で再発行してもらうことが可能です。

逆に言うと、販売後に年数が経過していたり、整備工場で整備した車両のデータを保管していなかったなどの理由で、整備データがなくなっていた場合は、点検整備記録簿を再発行することはできません。

点検整備記録簿はトラック買取の重要書類の1つ

さて、点検整備記録簿は、トラック買取では無くてはならないといえるほどの重要な書類の1つです。
トラックを購入してから売却に至るまでの間に、どのような点検や整備が行われたのか、事故や故障の有無、それに対してどのような修理が行われたのかなどがすべて記録されている点検整備記録簿は、トラック買取業者の査定士が車両の査定金額を算出する際に必ずチェックします。

その際、「点検整備記録簿がない場合」または「点検整備記録簿を一度紛失して新たに購入した場合」、トラック買取での査定評価は大きく下がります。
その理由は、査定士がチェックした時に点検整備記録簿がないと、「そのトラックがどのように使われてきたのかが、ほとんどわからない状態」と同じと判断されるからです。

中古トラックを販売する際、トラック買取によって買い取られた車両を、買取業者が整備して問題なく動かせる状態にして販売します。
点検整備記録簿がないトラックの場合、中古トラックの販売店が新車状態からの点検整備記録簿を入手することはありませんので、「点検整備記録簿無し」か、もしくは「買取業者が点検や整備をした際に新たに用意した点検整備記録簿」しかない状態で販売されます。

そのような状態のトラックはなかなか売れず、売れ残りやすいため、買取金額も安めに設定されてしまいます。

中古トラック購入時に点検整備記録簿の有無を確認する

中古トラックを購入するときには、点検整備記録簿の有無はできる限り確認しておきたいポイントです。
しかし、もし点検整備記録簿がない状態のトラックを購入することになった場合は、さまざまなリスクがあることを留意してください。

特に危険なのは、走行距離の巻き戻しが行われているケースです。
トラックに限らず、自動車の走行距離はメーターなどで確認することができますが、このメーターの数字をわざと短くすることによって、本来走った走行距離よりも新しい状態の車両だと間違わせることができます。
結果、エンジンオイルやフレームの劣化などが残っていて修理のために余計な費用が発生したり、最悪の場合、次回の点検まで不備に気づかず放置してしまい、それが重大な事故につながることも考えられます。

車両の製造時から現在に至るまでの点検整備記録簿があれば、走行距離も正確に確認することができるので、そうしたリスクを負わなくても済むようになります。

他にも、一度点検整備記録簿が紛失されており、製造後一定期間の点検整備の情報が残っていないものに関しては、事故や故障などでに大きなダメージが残っている可能性もあり、車両の状態があまりにも不明瞭なため、できるなら購入したくない車両だと言えます。
だからこそ、中古トラックを購入する時には点検整備記録簿の有無を必ず確認するようにしましょう

仮に、点検整備記録簿がない場合や、一度紛失して完全な状態のものがない場合は、「なぜそうなったのか」「本当に不備がないのか」ということを販売店に確認した上で購入するようにしましょう。

いかがでしたでしょうか。
今回はトラックの売却や、中古での購入に欠かせない書類の1つである点検整備記録簿についてご紹介しました。
点検整備記録簿は、車内への常備が必須な書類なので、滅多に紛失することはないと思いますが、万が一紛失してしまった場合には、すぐに再発行できるようにしましょう。

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