近年、トラックの盗難による被害が深刻化してきました。
タイヤやフレームなど、いくつかのパーツが盗難にあうこともあれば、車両そのものを盗まれるケースもあります。
今回は、トラックの盗難の手口や対策についてご紹介し、盗難に遭わないためのポイントなどをお伝えします。
目次
トラック盗難の実態とは
現在、トラックの盗難被害はさまざまなものがあります。
タイヤやフレーム、バッテリー等、車体からパーツを抜き取られるケースもあれば、車両そのものを丸ごと盗まれてしまうケースもあります。
スペアタイヤやバッテリーなど、一体いつ、どうやって盗んでいるのかと思うようなパーツでさえ、かなりの短時間に持っていかれてしまうこともあります。
そして、盗難に遭った車体は分解されて海外に売りさばかれてしまうことが多いため、手元に戻ってくることもほとんどありません。
だからこそ、事前に盗難をできる限り防止する方策を取ったり、万が一盗難に遭った際に迅速な対応ができるように準備しておく必要があります。
トラック盗難のケースその①
車体そのものを盗まれてしまうケース
トラックの車体そのものが盗難に遭うケースは、特に精神的なダメージが非常に大きいです。
2017年に行われた調査では、2015年から2016年までで盗難に遭った車両のなかで最も多いのはトヨタの「ハイエース」で、トラックではいすゞの「エルフ」でした。
盗まれたトラックは「ヤード」と呼ばれる施設で分解され、パーツごとに海外に運ばれ、売却されているようです。
トラック盗難のケースその②
トラックのパーツを取り外されて盗まれてしまうケース
トラックのパーツを取り外されて盗まれるケースの中で、特に近年ではバッテリーの盗難が増加してきています。
その原因は、トラックのバッテリーは一般の乗用車のバッテリーと違い、むき出しになっているため、早ければ数分で、しかも目立つことなく取り外せてしまうことがあります。
このことから、トラックのバッテリーや、むき出しになっているスペアタイヤが狙われるようです。
トラックの盗難を防止する方法
トラックの盗難を防止する方法として最も単純でわかりやすい方法は、乗車時以外には決められた場所に保管し、保管場所にしっかりと施錠をすることです。
防犯カメラや警報装置を設置することも有効になります。
これらのことが徹底できるのであれば、盗難対策として大きな効果が発揮できると予想されます。
ただし、すべての事業者がこれを徹底できるとは限りません。
また、酷い場合だと輸送中に立ち寄ったサービスエリアなどのスペースで盗難に遭うケースもあり、自社内で徹底しているからといって完全に安心というわけでもありません。
そこで、行うことができる対処法として選択肢に挙がるのが、ハンドルロックやホイルロックの導入です。
長時間車両から離れる際に必ずハンドルロックやホイルロックを行っておき、車両が盗難されないようにしましょう。
※このときに選ぶハンドルロックやホイルロックの中でも、ダイヤル式のロックは避けた方が良いです。確かにダイヤル式のロックはキーが不要で便利なのですが、鍵の内部の構造が知られていると簡単に開いてしまいます。恐らく、トラックを盗もうとしてくるような人は、ダイヤルロックの構造も調べているのではないかと予想されます。かさばるかもしれませんが、キーが付いたハンドルロックやタイヤロックの使用を強くおすすめします。
トラックパーツの盗難を防止する方法
トラックの車体の盗難だけでなく、パーツの盗難防止にもいくつかの方法があります。
上述のタイヤロックやハンドルロックを行うことや、バッテリーにチェーンを巻いたりすることで、物理的に車体から外せないようにすることが有効です。
また、バッテリーに関しては盗難防止用のボルトとナットが市販されていますので、そちらを使用するのも良いかと思います。
盗難防止用グッズはそれぞれピンからキリまで種類があり、大体千円から二万円位の値段で販売されています。
値段が高いから良いものだ、とは言いませんが、しっかりとしたものを使用したいのも確かです。
できれば通販ではなく、店頭に行って実際のものを見て判断することをおすすめします。
万が一盗難にあった際に役立つ「盗難保険」
ここまで、トラックが盗難に遭わないための「防止策・予防策」をご紹介しました。
しかし万が一ということもあるので、盗難に遭ってしまったときの対策も取っておきたいと思うのではないでしょうか。
そこで、予備のパーツや車体を借りることができたり、万が一トラックが盗難にあった際に役に立つ保険があります。
それが車両の盗難保険です。
盗難保険に入っておくことによって、トラックが盗難にあった際にレンタカーの手配や警察への通報など、必要なことを教えてもらえたり、貴重品や盗まれた時点で載せていた荷物の補償などを行ってくれるところもあります。
細かい内容や補償の範囲については保険ごとに異なるので、この記事を見て気になった方は自身の入っている保険を確認してみると良いでしょう。
いかがでしたでしょうか。
今回は近年摘発件数が増えている状況下でもなかなか減らないトラックの盗難についてご紹介しました。
すぐに実践できる対策もありますので、自身の環境に合わせて対策していきましょう。