お役立ち情報

ウイング車の荷台の雨漏り、原因と対処法は?

雨の日の翌日、ウイング車で街を走行し終えて商品を出そうと荷台の中を見てみると、荷台に雨漏りが発生していた、なんて経験はありませんか?
実は荷台の雨漏りは、ウイング車特有の症状と言っても過言ではありません。
今回は、ウイング車の荷台に起こる雨漏りの原因と、対処法についてご紹介していきます。

何故ウイング車の荷台に雨漏りが起きるのか

ウイング車の雨漏りの原因は、いったい何なのでしょうか。

ウイング車はカーゴ系のトラックの中でも、天井部分のパネルの開き方に特徴があるトラックです。
荷台中央部分が固定されており、そこを軸にしてパネルが左右に大きく開くことから、開いた時の形状が翼のように見えるため「ウイング車」と呼ばれるようになりました。 

そしてウイング車には、「センターシート」という荷台の開閉部分を覆っているシート状のパーツがあります。
センターシートは、ポリエステルや塩化ビニル(塩ビ)などが主な素材の、ウイング車の天井に貼り付けることで水漏れなどを防ぐシートです。
ウイング車の駆動する部分に貼り付けるためのシートなので、軽量で伸縮性があり動かしやすいシートなのですが、一方で耐久性はやや低く劣化しやすいため、このセンターシートが劣化することによって荷台の雨漏りが起こります。

※ちなみに、ウイング車の雨漏りの原因として最も可能性が高いものが、センターシートの劣化です。
他の原因としては、ウイング車の車体自体に穴が開いてしまったケースなどが該当しますが、車体に穴が開いている場合は車体の交換などが必要になりますので、今回は割愛します。

センターシートの劣化の原因と対処法

センターシートはなぜ劣化するのでしょうか。
ここからは、センターシート劣化の原因と、対処法についてご紹介していきたいと思います。

センターシートの劣化の原因は、大きく分けて4つあります。

ウイングの開閉による劣化

長年にわたりウイングの開閉を繰り返していると、センターシートが少しずつ劣化していきます。
上述の通り、センターシートは伸縮性があり荷台の開閉に合わせて伸び縮みしますが、そのたびに少しずつ劣化していくのです。
長期間センターシートの交換を行っていないのであれば、ウイングの開閉を繰り返したことによるセンターシートの劣化を疑ってみると良いかもしれません。

風雨や雪などによる劣化

センターシートは、荷台の表面部分に露出しているパーツです。
そのため、風雨や雪などといった天候にシートの品質が大きく左右されます。
ウイングの開閉と同様、長年使用していれば、風雨や雪などによってセンターシートが大きく劣化するのは避けられません。

また、風雨や雪などはセンターシート以外に、車体そのものにもダメージを与えます。
定期的にウイング全体を確認し、雨漏りや錆、細かな傷みがないかチェックしておきましょう。

洗車

「トラックの洗車が原因とはどういうことか」と思われるかもしれません。
トラックを洗車する際、洗車用にブラシを使用する人は多いのではないでしょうか。
実は、洗車機で掃除する場合、洗車用のブラシによってセンターシートが傷んでしまうケースは少なくありません。

そのため、洗車用のブラシを使用して洗車をするなら、あまり強くゴシゴシと磨くのではなく、優しく磨くことでセンターシートに負担をかけることなく洗車することができるようになります。

紫外線

紫外線に関しては、防ぐのが難しいものの他の原因に比べて影響が少ないので、紫外線のみで水漏れが起こるほどセンターシートが劣化することはほとんどありません。

このように、雨漏りの原因はそれぞれ即効性が弱いものが多く、すぐに影響が出ることはありませんが、長期間ウイング車を使っているとじわじわと劣化していき、最終的には雨漏りにまでつながってしまいます。
センターシートが傷んでないか定期的にチェックして、時期が来たら交換して貼り替えるようにしましょう。

また、現在装着しているシートの上から貼り付けることによって補強することができる「補強用シート」なども市販されており、センターシートの寿命を延ばすことができます。

センターシート交換の時期は?

さて、センターシートはいつ頃交換すればよいでしょうか。
メーカーなどにもよりますが、普通に使っていればセンターシートは約1年から3年で寿命がくるといわれています。
使用している環境に左右されるところもあるので、約半年ごとに天井部分の状態を確認しながら、必要ならば補修や交換を行いましょう。

いかがでしたでしょうか。
今回は、ウイング車を活用していく上で起こりやすいトラブルの1つ、荷台の雨漏りについてご紹介しました。
荷台の雨漏りが起こったときに、お客様の荷物を積んでいて、濡れてはいけない荷物がびしょ濡れになってしまった、というケースもごくまれにではありますが存在します。
雨漏りの対策をしっかりと行っておき、ウイング車を最大限有効に活用できるようにしましょう。

関連記事

  1. トラックの「泥除け」は重要なパーツの1つだった
  2. トラックを徹底的に清掃しよう
  3. 【年末年始は】渋滞が起きる理由と対処法【要注意】
  4. 運行管理者資格とは?資格の概要と取得の方法
  5. 2019年12月から厳罰化!「ながら運転」について徹底解説
  6. ナンバープレートって何種類あるの?どうやって分けられているの?
  7. 道路の通行制限と許可申請について
  8. 【オーバーホール】エンジン故障時の対応ってどんなのがあるの?【部…

人気の記事

お電話でもトラック買取査定代行サービスへのお申込みを受け付けております。 0120-946-652 [受付時間]10:00~18:00 (土日・祝祭日を除く) お電話でのお申し込みに際しては、お手元に「車検証」をご用意ください。

トラックのミカタTV

トラック買取査定のマッチングサービス「トラックのミカタ」
提携パートナー募集|トラック買取査定のマッチングサービス「トラックのミカタ」

LINE@でトラック買取査定マッチング LINE@トラックのミカタ

PAGE TOP
0