以前、フォークリフトの買取について、コツやポイントをご紹介した記事を書きました。
今回、フォークリフトの買取の案件が増えてきたことを受け、改めて「フォークリフトとは何なのか」ということをご紹介していこうと思います。
フォークリフトの買取などについてはコチラ…中古フォークリフトを高額売却するための3つのコツ
目次
フォークリフトの特徴
まずは、フォークリフトの特徴についてご紹介していきます。
フォークリフトは、荷物を載せることができる「フォーク」や「ラム」といった装置と、それらを昇降させる「マスト」という装置が付いた、多くの荷物を運搬するための車両です。
フォークリフトで運搬を行う際には、「パレット」と呼ばれる四角い台座や、荷物そのものの下にフォークやラムを差し込み、持ち上げることによって、「多くの荷物を」「崩すことなく」運べるようになっています。
ほかに、専用のアタッチメントを装着することによって、ドラム缶や丸太等の丸いものをつかみ上げることができたり、除雪車両として活動することも可能です。
荷物を持ち上げる際に、フォークやラムだけでなく、マストそのものが昇降するタイプもあり、そのタイプのフォークリフトでは車体の全高よりも高くリフトアップすることができます。
また、注意するべき特徴として、荷物を持ち上げた状態での移動中にブレーキを掛けたとき、前進しているとブレーキの慣性で荷物が崩れたり、転落してしまう恐れがあります。
そのため、事業者によっては荷物を載せた状態での前進を禁止している場合もあります。
最近では、人が操縦して作業や走行するタイプのフォークリフトのほかに、公道を走行することはできないものの、入力しておいた作業を自動で行ってくれる「無人フォークリフト」という種類のフォークリフトも登場しています。
無人フォークリフトは、狭い工場や倉庫内での作業など、作業内容が複雑でなく、作業スペースが制限される場所で活躍しています。
フォークリフトの活躍の場所は?
フォークリフトは、工場や大型店舗、港や飛行場、トラックステーションなど、およそ「倉庫」と呼ばれるものが存在する、すべての現場で活躍することができるであろう車両です。
また、農機としても運用でき、飼料や牧草の運搬などでも活躍しています。
アタッチメントを変更することによって、除雪作業も可能なことから、道路上の作業を行うこともあります。
単にリフトの昇降による荷物の移動だけに使うのではなく、リフトやアタッチメントを使用して、思わぬところで活躍しているのを見ることがあるかもしれません。
フォークリフトを動かすのに必要な免許は
フォークリフトを動かすためには、特殊車両を操作するための資格が必要になります。
操作する車両の重量によって必要になる資格は変わり、最大積載荷重、つまり載せることができる荷物の重さが1トン未満の車両の操作は、各事業者が行っている「フォークリフト運転特別教育」、もしくは「フォークリフト運転技能講習」の受講が必要で、最大積載荷重が1トン以上のフォークリフトを操作するためには「フォークリフト運転技能講習」の修了が必要になります。
ちなみに、「フォークリフト運転技能講習」の修了資格は、最大積載荷重が1トン未満の車両も操作できることから、取得難易度や受講期間などの条件が解決する場合、他の資格よりも汎用性が高く、取得していて損がない資格だといえます。
フォークリフトで公道を走行する場合
フォークリフトで公道を走行する必要がある場合、道路交通法に基づいて、「小型特殊免許」や「大型特殊免許」といった、特殊車両を公道で走らせるための免許も必要になります。
小型特殊免許では小型特殊自動車を、大型特殊免許では大型特殊自動車と小型特殊自動車を、それぞれ運転できます。
小型特殊自動車と大型特種自動車の違いは、車両の寸法です。
それぞれ、
小型特殊自動車
特殊な用途のために使用される、専用の構造や形状をした車体の中で、以下の車両寸法に収まるものをいいます。
車両寸法
前後の長さ:4.70メートル以下
横幅:1.70メートル以下
高さ:2.00メートル以下(ただし、車体のうち「ヘッドガード」、「安全キャブ」、「フレーム」等の運転室設備、またはこれらに類する装置が備えられている自動車で、それらの装置を除外した部分の高さが2.00メートル以下のものにあっては、2.80メートル以下)
大型特殊自動車
特殊な用途のために使用される、専用の構造や形状をした車体の中で、小型特殊自動車を除くものが全て、大型特殊自動車に当てはまります。
というように分けられています。
フォークリフトの大きさはメーカーやモデルなどによってさまざまなので、フォークリフトを運転する人の持っている免許に合った車体を選ばなければいけません。
さらに、フォークリフトで公道を走行する場合には、免許以外にもいくつかの条件があります。
まず、公道を走行する全ての車両は、必ずナンバーを取得し、ナンバープレートを車体に表示しなくてはいけません。
フォークリフトもその条件にもれず、ナンバーの取得とナンバープレートの表示が公道走行の必須条件になります。
また、公道では、フォークの部分に荷物が乗った状態での走行は禁止されています。
こうした条件をクリアして初めて、フォークリフトで公道を走行することが可能になります。
いかがでしたでしょうか。
今回は、フォークリフトの特徴や、操作・運転に必要な免許や資格などについてご紹介しました。
さまざまなバリエーションのフォークやアタッチメントが使えたり、無人のフォークリフトが登場したりと、活躍の場所は多岐にわたります。
今回の記事が新しいフォークリフトの購入や、運用の際の助けになれば幸いです。