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地域物流の拠点!トラックターミナルとは

さまざまな地域で、多くのトラックが集まる場所、それがトラックターミナルです。
各地域の物流の拠点ともいえるトラックターミナルについて、今回はご紹介していきます。

トラックターミナルとは

トラックターミナルとは、トラック同士の荷物を積み替える施設のことで、全国の運送会社のトラックが日々、行き来している施設です。
その役割は大きく4つに分類され、「複数の地域間輸送の拠点」、「地域内集配送の拠点」、「全国の運送の中継基地」、「分散しているターミナルに集まった荷物を大規模ターミナルへ集約する」などの機能を持っています。

複数の地域間輸送の拠点

トラックターミナルには日々、複数の都市からトラックが集まり、地域内の荷主から受けとった荷物をまとめて別の地域に送ったり、別の地域からやってきた荷物を荷主のもとへ届けたりしています。
このように、複数の都市間で輸送する際の拠点となる機能が、トラックターミナルにはあります。

地域内集配送の拠点

1つの地域内の荷物を配送する際にも、発着荷主間をトラックで直接運ぶのではなく、一旦トラックターミナルでまとめ、ターミナルから改めて配送するケースがあります。
複数の荷物をひとまとめにする必要がある時や、荷物の管理や梱包、仕分けなどをトラックターミナル内で行う時など、1つの地域内の運送でもさまざまな目的でトラックターミナルが活用されています。

全国の運送の中継基地

トラックによる運送では、北は北海道から南は九州まで、広い範囲に荷物を運んでいます。
荷物の中には、途中まで同じルートで配送するものの、途中から配送先の地域が変わることがあります。

例えば、本州から九州にトラックで荷物を運ぶ場合、高速道路で下関-門司間を通過して福岡県から九州に入るケースが多いですが、福岡県からさらに南下して九州南部に向かう荷物と、佐賀県や長崎県、あるいは大分県など東西の県に向かう荷物は、途中からの行き先が大きく変わります。
そこで、本州からやってきた荷物を、佐賀県鳥栖市にある「鳥栖トラックターミナル」で中継し、目的地ごとに仕分けして配送することで、より効率的に荷主への配送が可能となります。

分散しているターミナルに集まった荷物を大規模ターミナルで管理

都市部の地域には、小規模のトラックターミナルが複数点在していることがあります。
小規模のトラックターミナルが、それぞれ自由に配送したり集荷したりすると、地域内で配送の重複や混乱が発生する恐れがあります。
そこで、小規模のトラックターミナルの荷物を一度、大規模ターミナルに集約し、仕分けして再配置することで、混乱を回避したり、輸送の効率を上げたりすることができます。

トラックターミナルの施設

トラックターミナルには主に、荷物の仕分けや複数の荷物を取りまとめる機能を持つ「荷扱場」と、運ばれてきた荷物を保管し、梱包や加工など、商品を送り出せるように準備する「配送センター」の2つの施設があります。

荷扱場

トラックターミナルのメインとなる施設。
荷物の積み替えや、小口の荷物をロット単位にまとめたり仕分けを行うなど、基本的に「運べる状態」となった荷物を取り扱う場所です。

配送センター

配送センターは、商品の一時保管や、商品の加工・包装・販売単位への小分けなどを行う施設です。
商品を荷物として運び出せるような状態に準備を行う場所、と考えることができます。

その他

トラックターミナルにはその他に、給油施設や洗車場、食堂や売店などの施設が併設されているケースがあります。
※事業者ごとに併設されているかどうかは異なります。

大手の運送会社には、自社専用のトラックターミナルが存在し、地域ごとに配送の拠点としています。
しかし、複数の地域にまたがって営業しながらも、自社専用のトラックターミナルを持たない運送会社も多くいます。
自社専用のトラックターミナルを持たない事業者のために、それぞれの地域にあるトラックターミナル協会員の事業者が運営しているのが、「一般トラックターミナル」と呼ばれるトラックターミナルです。

何社もの運送会社が利用する一般トラックターミナルでは、運送会社が所有する「自社専用のターミナル」と異なり、複数の会社のトラックが頻繁に出入りするため、安全や効率の観点から非常に厳密なルールが必要です。
そのため、一般トラックターミナルの運営は、国土交通大臣による許可を受けないと行うことができません。
その際に使用される法律が「自動車ターミナル法」です。

自動車ターミナル法とは

自動車ターミナル法とは、バスやトラックなどの事業用車両を受け入れるために使用する「自動車ターミナル」の事業について定めた法律です。
第1条に「自動車ターミナル事業の適正な運営を確保すること等により、自動車運送事業者及び自動車ターミナルを利用する公衆の利便の増進を図り、もつて自動車運送の健全な発達に寄与することを目的とする。」と記載されている通り、自動車ターミナル法の目的は、自動車ターミナルを利用する運送会社が、より安全に、より効率的に人やものを運ぶことができるように、自動車ターミナルの運営を適切に行うことです。

いかがでしたでしょうか。
今回は、長距離輸送で欠かせないトラックターミナルについて、役割や機能などをご紹介しました。
場所によっては休憩施設なども併設されているので、時間があるときに施設を回ってみると面白い発見があるかもしれません。

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