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物流業界の必需品!パレットについて

パレットとは、トラックの荷台に荷物を載せるために使用する台座のことです。
板状や箱状をしており、パレットの上に複数の荷物を載せてトラックまで運搬することによって、より効率的に荷物を運ぶことを可能にしています。
また、ほとんどのパレットにはフォークリフトなどの荷役用の車両のツメを差し込むところがあり、積み込みや積み降ろしなどを手早く行うことができるようになっているほか、パレットの上に2段、3段と積み重ねて輸送することが可能なので、1度の運送でより多くの荷物を効果的に運ぶことができるように作られています。

そのため、主に物流の業界で大活躍している装置だといえるでしょう。

パレットの種類

パレットにはさまざまな種類がありますが、大きく分けると2つの要素で分類できます。

形状

パレットは、物を載せる台座の上部や下部に何もついていないタイプのものが一般的です。

そのほかタイプとしては、物を載せる部分(パレットの上部)が箱型になっていたり、液体のものを入れておくタンクや粉末のものを入れておくサイロ状になっているもの、板の下に車輪が付いていてパレットのみで移動可能なものなど、さまざまな形状のものが存在しており、用途に応じて使い分けられています。

素材

素材はおおむね4種類に分かれています。

木製のパレットは、おそらく現在世界で最もシェアが多い素材のパレットです。
軽量で安価、さらに滑りにくい素材のため、広く一般的に浸透していますが、一方で素材が木なので水濡れや極端な湿気、カビや腐食などの劣化に対して弱く、他の材質に比べて寿命が短い素材のパレットでもあります。

プラスチック製のパレットは清潔で耐久性が高く、また荷物に傷が付きにくい材質で、水を扱っている場所で活躍しています。

金属製のパレットは耐久性が高く、ある程度自由に形状を調整できるというメリットがあります。
その分重く、ものによっては滑りやすいという短所もあるので、使い分けが難しいパレットだともいえます。

段ボールなどの紙製パレットは、基本的にワンウェイ(使い捨て)のものとして使用されています。
強度は他の素材のパレットよりも低いですが、圧倒的な軽さに加えコストの軽減や形状の自由度などの面から、一定の需要を持ち続けているパレットです。

ちなみに、パレットは台座部分が正方形のものが多いことから、荷台の縦幅と横幅の長さが近いワイドボディのトラックとの相性が良く、逆に荷台が狭く上に重ねていく積み方になりやすいショートボディのトラックとは相性があまり良くないといわれています。

パレットの安全面の注意点

パレットを使って運送する際に気を付けなければならないことがあります。

それは「安全対策」です。

パレットを使用した運送では、パレット上に段ボールなどの荷物をまとめて何段にも重ねて積むことになるのですが、このとき適切な積み方をしていないと「荷崩れ」が起きて事故の原因となってしまいます。
荷物の大きさなどによって適切な積み方が異なりますので、代表的なものをご紹介しましょう。

ブロック積み

全ての荷物を、同じ方向で積む方法です。
中身が同じ荷物をまとめて運ぶ際に、トラックから降ろした後の管理などが簡単になる、積み方も簡単、などのメリットがありますが、ある1方向の力がかかった時に他の積み方と比べ荷崩れを起こしやすいというデメリットもあります。

ブロック積みをするときにはロープやベルトでしっかりと固定するようにして、万が一にも荷崩れが起こらないように注意しなければなりません。

交互(列)積み

交互(列)積みは、段ごとに縦横交互に積んでいく積み方です。
例えば一番底の段を縦向きに並べて積んだなら、その上の段の荷物は横向きに並べて積みます。

これによって荷物に対して力が縦横バランスよくかかるようになったり、ベルトでの固定がしやすくなるので荷崩れのリスクを軽減することができます。

レンガ積み

レンガ積みは、1つの段の中で縦横を組み合わせて積む方法です。
この場合、1段ごとに前後180度向きを変えて積むようになり、その形がレンガのような見た目となるため、この名前が付けられています。

レンガ積みでは、一段の中の前後に配置されている荷物が一目で確認できるため、複数の種類の荷物を運ぶときに見分けがつきやすいというメリットがあります。
また前後に均一に力がかかっているため、非常にバランスが良く荷崩れがしにくいという点も見逃せません。

こうした積み方の工夫以外にも、ベルトを巻く、パレット全体をひとまとまりにするフィルムを取り付ける、パレット外側を覆うように枠を取り付けるなどによって、荷崩れへの対策が可能です。

今回は、物流の業界にとって欠かせないパレットについてご紹介しました。
材質や形状など、いろいろな種類のパレットを目的によって使い分けることで、運送効率を大きく上げることができるので、目的に合ったパレットを使用しましょう。

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