長距離トラックの運転は、トラックの車内に長時間常駐するため車内の環境を整えることが輸送効率や快適性、そして安全性の向上に直接つながるといっても過言ではありません。
そして、長距離トラックの車内環境を整えるために、さまざまなグッズが車両メーカーなどから販売されています。
今回は、その中から厳選した5種類をご紹介しましょう。
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目次
①DC/DC(デコデコ)やDC/ACインバーターなどの電圧変換ユニット
さまざまな電化製品や電気系のグッズをトラックに装着する場合、気を付けなければいけないのが電圧です。
一般的なカー用品は12V(ボルト)用のものが販売されていますが、トラックの電源から発生する電圧は24Vです。
そのため、一般的なカー用品と電圧が合わず、シガーソケットやバッテリーなどの給電部分にそのままカー用品を接続して使用することができません。
そこで、DC/DCを使用して給電する電圧を24Vから12Vに変換し、一般のカー用品を使えるようにしなくてはなりません。また、DC/ACインバーターはトラックの電源部の電圧を一般家庭で使用されるAC100Vに変換してくれる機器です。
DC/ACインバーターを使うことで、トラックの車内でオーディオやDVDプレイヤー、さらには小型冷蔵庫やポットなど小型の一般家庭用の家電を使えるようになります。基本的にこうした電圧の変換ユニットを間に挟むことで、電気を使ったカー用品は使用可能になります。
②シートクッションやハンドルカバー
座席の座り心地やハンドルを持った時の取り回しなどは、長時間運転するトラックドライバーにとっては疲れを残さず運転するための重要な要素の1つです。
シートのクッションやカバーは疲れが残らない、それでいて眠気を誘わないようなものを選ぶと良いでしょう。
特に長時間トラックの運転をしていると、汗をシートが吸い込んで不快な思いをしたり、背もたれの部分が硬くて背中が痛くなってしまったりすることもあります。
自分に合ったカバーやクッションを用意しておくことによって、安全で快適な運転が可能になるのです。ハンドルも座席と同様、むしろ感覚としては座席以上に触れていることが多い部分ではないでしょうか。
このハンドル部分もストレスなく取り回すことができるようになれば、それだけでもかなりのストレスが減らせます。
そこでハンドルカバーの出番です。
ハンドルカバーは、グリップが握りやすく、ハンドルを回転させるときに回しやすいものを選ぶと、腕への負担を減らすことができます。
こちらも自分に合ったものを入手しないと、妙に手に引っかかったり、回す際の抵抗が軽すぎたりと、逆にストレスの原因になってしまいますので、しっかり厳選しましょう。
③カーナビ(もしくは地図)
決まった特定地域”のみ”に配送する「ルート配送」を除き、トラックで運送をする場合は基本的には知らない道へ向かうことが多くなります。そのため、カーナビや地図はトラックのドライバーにとっては必需品といっても過言ではありません。
注意が必要な点としては、カーナビによっては一般車のみが走行できる道を指定してきたり、車幅と比べて狭く進入が困難であったり進入不可である道を指示してくる場合があることです。
全く知らない場所に行く際には、たとえカーナビがあるとしても多少の時間的な余裕をもち、迂回することになっても問題なく定刻までに現場に到着できるようにしましょう。
④生活用品(寝具やバス用品など)
トラックのドライバーにとって睡眠や入浴といった休息はとても重要です。
長距離トラックを運転するときは、泊りがけになったり、移動中高速道路のパーキングエリア内にあるコインシャワーなどを使用して入浴を済ませる必要があったりして、自宅での睡眠や入浴よりも車内で寝食を過ごすことの方が多い場合も少なくありません。
翌日に疲れを残さず休息を十分にとるためにも、自分に合った寝具や入浴用のバス用品はそろえておきたいところです。
⑤バックカメラやドライブレコーダー
防犯グッズや安全対策用のグッズとして欲しいのはこれらのカメラ類です。
バックカメラは、ダブルキャブや荷台がバンタイプなど、構造上後方確認の難しい車両であれば間違いなくついているものですが、普段の走行時の後方確認以外にも、万が一追突事故などがあった際に自分自身や会社を守るためにも役立ちますので、装着義務のない車両であってもできる限りつけておきたいグッズの1つです。ドライブレコーダーも同様で、業務として運転をする以上、事故や運転中のトラブルに巻き込まれてしまった場合の、自分自身や会社の信用を保護するためにも、付けておいた方が良いでしょう。
いかがでしたか?
今回は少し趣向を変えて、長距離トラックを運転する際の必需品を5つご紹介しました。
他にもオーディオやDVDプレイヤーなどの機器、小型の家電などもご紹介したかったのですが、これらは個人の趣味や、手持ちの機材などの影響が多いため割愛しました(例えばDVDプレイヤーやカーナビなどはスマートフォンの機能で代用する人も多いです)。
この記事が安全で快適な運転につながれば幸いです。