お役立ち情報

これからの季節は要注意!ホワイトアウト対策について

ここ何週かにわたり、雪道を走行する際のポイントをご紹介していますが、今回は、降雪の多い地域で起こる「ホワイトアウト現象」を取り上げます。

ホワイトアウト現象について、「名前くらいは聞いたことがある」という人がほとんどなのではないでしょうか。
実際にホワイトアウト現象に遭遇した時に、どう対処すればよいのか、という点に関してはあまり知られていないのが現状です。
そこで本記事では、ホワイトアウト現象とはどういったものか、また、トラックを運転しているときに、ホワイトアウト現象に遭遇したらどうすればよいかをご紹介していきます。

ホワイトアウト現象とは 

まず、ホワイトアウト現象がどういうもので、ホワイトアウト現象ではどういったことが起こるのかをお伝えします。
「ホワイトアウト現象とは、雪や雲、霧などによって視界全体が白一色になる現象」と定義されています。

吹雪や地吹雪などによって巻き上げられた雪が視界を覆ったり、周囲が雲や霧に包まれることで、周りがほとんど見えなくなることが主な原因です。
他にも、積もった雪に光が乱反射して道が見えなくなったり、「高く積もった雪そのもの」が視界をふさぎ、どこからどこまでが道なのか分からなくなることなども、ホワイトアウト現象の原因のひとつとされています。

その中でも今回は、雪道で起こりやすい「吹雪」や「地吹雪」などが原因で起こるホワイトアウト現象についてお話していきます。

ホワイトアウト現象の危険性

まず、ホワイトアウト現象が起こると、まともに走行することが難しくなります。
視界はおよそ1m~2m先のものしか見えなくなり、事故の可能性も飛躍的に高まります。

また、ホワイトアウト現象が起こっている際は後続車両への注意がおろそかになりやすいので、前方に車両が走っている場合は普段よりも広めの車間距離を取り、後述するハザードランプの点灯など、自分の位置を後続車や対向車に伝える工夫が必要になります。

ホワイトアウト現象の対処法は?

もし、自分の身にホワイトアウト現象が降りかかってきた場合、どのように対処すればよいでしょうか。
ここからは、実際にホワイトアウト現象が起きたときに、すぐに行うべき対処法をご紹介していきます。

ハザードランプを点ける

まず最初に行うべき対処法は、ハザードランプの点灯です。
ハザードランプは、緊急事態が発生した時に点灯させ、緊急で停止したり速度を落としたりすることを後続の車両などに伝える合図です。
ハザードランプを点灯させることで、後続車に「これから緊急の減速や停止を行う」ことを伝えられます。
また、ホワイトアウト現象の発生時には、ハザードランプは自身の位置を後続の車両や対向車に伝えることができる重要なアイテムとなるため、ホワイトアウト現象に遭ったときは、真っ先にハザードランプを点灯するようにしましょう。

ハザードランプを点けずに減速を行うと、追突事故などの原因にもなりかねません。
ホワイトアウト現象が起きている時はブレーキランプも見えないケースが多く、危険度は非常に高いです。
このことからも、初めに必ずハザードランプを点けてから、落ち着いてその後の対処を行うようにすれば、安全にホワイトアウト現象をやり過ごすことができるようになります。

ゆっくりと減速する

ハザードランプを点けたら、ゆっくりと減速していきます。
その後、路側帯や店舗の駐車場など、安全な場所に停車できれば理想的です。

路側帯が埋まっていたり、無事に停車できる場所が見つからない場合などは、走行軌跡や前を走る車両の光を頼りにゆっくりと進みましょう。
前方の車両に追突しないように、しっかりと車間距離を保ちつつ、時速5km~10km程度の速度(徐行の速度)で、すぐに停車できる場所を探しつつ進むのがポイントです。

ホワイトアウト現象の時にやってはいけないこと

ここまで、ホワイトアウト現象が発生しているときの対処法をご紹介しましたが、逆に、ホワイトアウト現象が起きたときに絶対にやってはいけないこともあります。
ここからは、ホワイトアウト現象の発生時にやってはいけないことをご紹介していきます。

前照灯の点灯

前方へのライト、いわゆる「前照灯」の点灯は、状況によって使用を控えなければいけません。
少なくとも、ハイビームの点灯は絶対に行わないでください。

実は、ホワイトアウト現象発生時に前方に強いライトをつけて走行すると、光が乱反射し、かえって視界が悪くなってしまいます。
状況を悪化させる恐れがあるので、夜間などのやむを得ない場合を除くと、前方へのライトは点けない方が賢明です。
点けるとしても、スモールランプやフォグランプなどの、光の乱反射の影響が少ないライトを使用しましょう。

急ブレーキ、急ハンドル

そもそも、ホワイトアウト現象発生時に限らず、雪道での急ブレーキや急ハンドルは、あまりにも危険なので行ってはいけません。

ではなぜ、このホワイトアウト現象の記事で取り上げるかというと、走行中、特に雪道の「高速道路」の走行中にホワイトアウト現象が発生した場合、前方を走る車両が全く見えない、という状況も少なくなく、気づいた時には数メートル前に車が近づいていた、という事態に陥りやすいので、急ブレーキや急ハンドルを切ってしまう状況につながりやすいからです。

こうした状況を回避するためには、「高速道路とはいえ、必要以上にスピードを出さない」「ホワイトアウト現象が起きる前に、前方を走行していた車両がいないかを確認、もしも前方に走行する車両がいるとしたら、どれくらいの距離で、どれくらいの速度で走行していたかを把握して、無理に近づかない」など、安全な走行を心がけるようにして下さい。

いかがでしたでしょうか。
今回は、冬の雪道で起こる危険な状況、「ホワイトアウト現象」についてご紹介しました。
雪国を走ることもある運送業界では、ホワイトアウト現象への対策は、自身を、車両を、そして荷物を守るために、必ず行っておきたいことの1つです。
今回の記事だけでなく、ホワイトアウト現象の情報や、ホワイトアウト現象に遭った人たちの動画など、現代ではインターネットにさまざまな情報が公開されています。
ホワイトアウト現象の知識をしっかりと知り、正しい対処を行いましょう。

関連記事

  1. トラックのカスタムはどこまでが合法?
  2. 「深ダンプ」って何?関係性の深い「ダンプ規制法」もご紹介
  3. 自動車を安全に停めておくための必須アイテム「輪止め」とは?
  4. 最近めっきり見なくなった「トラック無線」は今…?
  5. トラックに関する「保険」のあれこれ
  6. 【年末年始は】渋滞が起きる理由と対処法【要注意】
  7. 大事故の予兆?タイヤの「ピンチカット」とは
  8. トラックのマフラーから白煙?黒煙?原因や対処法は?

人気の記事

お電話でもトラック買取査定代行サービスへのお申込みを受け付けております。 0120-946-652 [受付時間]10:00~18:00 (土日・祝祭日を除く) お電話でのお申し込みに際しては、お手元に「車検証」をご用意ください。

トラックのミカタTV

トラック買取査定のマッチングサービス「トラックのミカタ」
提携パートナー募集|トラック買取査定のマッチングサービス「トラックのミカタ」

LINE@でトラック買取査定マッチング LINE@トラックのミカタ

PAGE TOP
0