買取のタネ

クローラークレーンとは?

建設現場や港などで活躍しているクレーンの中でも、一際大きなクレーンがあります。
その名はクローラークレーン。
日本国内で最大級のものになると、約800トンクラスのものまで持ち上げることが可能です。
※大型のクローラークレーンが代表的ですが、小さいタイプのもので1トンほどのものを吊り上げる用途の車体もあり、すべてのクローラークレーンが大型とは限りません。
今回はクローラークレーンについてご紹介します。

クローラークレーンとは

そもそも、クローラークレーンとはどのような車体なのでしょうか。
クローラークレーンは、無限軌道履帯(クローラー、キャタピラーとも)を装備した移動式クレーンのことで、不特定の場所へ自力で移動し、作業を行うことができるクレーン車両です。

吊り上げの重量としては、約10トンから500トンクラスを吊り上げられる車体が国内では比較的多く、対応の幅が非常に広い車体だといえるでしょう。
小型のクローラークレーンには「カニクレーン」と呼ばれるものがあり、中古重機の販売や買取など、取り扱っている業者によっては別扱いとなる場合もあります。

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クローラークレーンの最大の特徴はその安定感にあります。
タイヤでなく履帯を使用していることから、地面と接している面積が広く地面にかかる接地圧が小さいため、地盤が柔らかくて安定性に欠ける場所でも作業を行うことができます。

その安定性能と圧倒的な吊り上げ可能重量は、建設現場や港などでさまざまなものを吊り上げるだけでなく、橋梁架設工事の現場やプラント、風力発電の現場など、安定性が重要となる現場で活躍しています。

反面、移動式のクレーンで履帯もついているので移動自体は可能なものの、移動速度は非常に遅いです。
そのため、公道を自走することはできず、移動の際には他の車体の荷台などに載せて運ぶことになります。

また、クローラークレーンはクレーンジブがトラス式(三角形を組み合わせたもの)となっており、車体そのものの安定感もさることながら、クレーンジブの安定感や堅牢性が非常に高く、比較的重量級のものを高い所に吊り上げることに向いています。

クローラークレーンのバリエーション

クローラークレーンには、クレーンジブの部分にいくつかのバリエーションがあり、それらに応じて車体の名称も変わっています。

標準タイプ

クレーンジブが斜めに向かい一直線に伸びているタイプのクローラークレーンです。
ジブ全体が1本のもので形成されている、一番シンプルな構造のものです。

補助ジブ付きタイプ

工場の建設などで、先に吊り上げたものを越えて他のものを吊り上げる必要がある時に使用されるクローラークレーンで、メインの物資を通常のジブで、小さいものを補助用のジブで吊り上げられるようにできています。
構造上、通常のジブから補助ジブがさらに伸びているので、補助ジブの部分だけが単体で動くことはありません。

タワークレーン

車体からクレーンジブをタワーのように垂直に立て、そこからさらにもう1つジブが伸びているようなタイプのクレーンを、形からとってタワークレーンと呼びます。
重心が高くなるのでバランスに中が必要で、コンクリートプレハブなどの荷物全体で重心が偏っていないものを吊り上げるのに向いています。

ラッフィングクレーン

タワークレーンを少し傾けたような形のクレーンをラッフィングクレーンと呼びます。2本のジブがそれぞれ傾いているので、見た目は補助ジブ付きクローラークレーンと似ていますが、こちらには補助ジブ単体を起伏させる機能が付いており、使用感としてはタワークレーンに近いものとなっています。

これら、さまざまなタイプのクローラークレーンが色々な現場で活躍しています。

クローラークレーンを操作するための免許

クローラークレーンを操作するためには、クレーンの持つ吊り上げ荷重に応じた免許の取得が必要です。
クローラークレーンは公道を走行することができないため、自動車の運転免許は必要ありませんが、「移動式クレーンで荷物を吊り上げて移動させるための免許」が必要となります。

クローラークレーンの操作に必要な免許一覧

・吊り上げ荷重1トン未満のクレーンの操作:「移動式クレーンの運転の業務特別教育」の修了
・吊り上げ荷重1トン以上5トン未満のクレーンの操作:「小型移動式クレーン運転技能講習」の修了
・吊り上げ荷重5トン以上のクレーンの操作:「移動式クレーン運転免許」の取得

基本的に、クローラークレーンの場合は吊り上げ荷重5トン未満の軽量なものを操作することは少ないので、移動式クレーン運転免許の取得が必要と考えて差し支えないでしょう。

※ちなみに、クレーンのフックにワイヤーなどを用いて荷物を固定する玉掛け作業に関してはクレーンの操作の免許とは別に、「玉掛技能講習」の修了が必要となります。

いかがでしたでしょうか?
今回は、さまざまな現場で活躍するクローラークレーンについてご紹介しました。
小規模の現場から大掛かりなプロジェクトまで、あらゆる場面で「ものを吊り上げる」ことに特化したクローラークレーンの人気は2020年のオリンピックに向けた建設業界の成長とともに伸びていくのではないでしょうか。

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