買取のタネ

大人気の4段クレーンを高額売却する方法!

車両積載型のトラッククレーンには、2段から7段まで段数の異なるクレーンブームを持つものがあります。 
用途や目的、搭載する車両に合わせてブームの長さもさまざまです。 

中でも、特にメジャーな段数として、4段のクレーンが大きなシェアを誇っています。
今回は、車両積載型トラッククレーンの中で多くのシェアを誇る4段クレーンについてご紹介していきます。

トラッククレーンの吊り上げ荷重とは

車両積載型のトラッククレーンには、安全に吊り上げることができる荷物の重さである「吊り上げ荷重」という数値が設定されています。
吊り上げ荷重はブームの段数によって増減し、基本的にブームの段数が増えれば増えるほど、吊り上げ荷重も増えていきます。

4段のクレーンの場合、荷台が空車状態で約2トン~3トンほどの重量のものを吊り上げることができます。
2トン~3トンの荷物を吊り上げ、トラックに載せることから、4段クレーンは約3トン~4トンほどの最大積載量になります。このことから、運送・土木・建築などの業界内でシェアが多い「小型から中型のトラック」に搭載されることが多く、車両積載型のトラッククレーンの中で4段のクレーンが大きなシェアを誇る理由の1つとなっています。

トラッククレーンのアウトリガーとは

車両積載型のトラッククレーンを運用する上で、安定性は非常に重要になります。
車体の安定性が維持できていないと、クレーンで荷物を積み上げた途端に車体が横転してしまう恐れがあります。

また、トラックは移動中の振動を防ぐためにシャーシにエアサスペンションなどが装備されていますが、クレーンを使用した作業の際には、この「衝撃を吸収し振動を防ぐ装置」が、沈み込んだりして逆に安定性をそこなってしまう場合があります。
この問題を防ぐためにトラッククレーンに装備されているのが、「アウトリガー」と呼ばれる装備です。

車両積載形トラッククレーンの場合、作業現場に移動しての作業となるので、現場で基礎を打つことができません。
そこで、トラックの車体を地面に水平になるように固定して、作業時の安定性を向上させる必要があります。
アウトリガーは、車体の横にせり出して脚部を接地、車体側面の両側から万遍なく力がかかるようにして、クレーンを使用した時の力でバランスが崩れないようにする装置です。

車両積載型のトラッククレーンを使用するのであれば必須の装備といっても良いでしょう。

4段クレーンを装備したトラックの積載量について

前述のように、4段クレーンには約3トン~4トンほどの最大積載量を持つ車体が活用されることが多いですが、注意しなければいけないのは「車体の最大積載量は、クレーンそのものの重量やアウトリガーの重量などを差し引いた状態で計算する必要がある」ということです。
つまり、「本来の車体が持つ最大積載量」よりも乗せられる荷物は少なくなってしまいます。

そのため、自身の目的に合わせて余裕を持った最大積載量の車体を入手する必要があり、 運転するドライバーが持っている免許と合わせ、しっかりと考え抜いた上で購入しなければいけません。

4段クレーンを売却する際のポイントは

ここまでは4段クレーンのトラックの特徴についてご紹介しました。
そこでここからは、4段クレーンのトラックを売却する際のポイントについてご紹介していきます。

車体を清掃しましょう

4段クレーンが装備されたトラックは、通常の平ボディのトラックよりも整備や清掃をする場所が多い車両です。
特に、クレーンのブームやアウトリガーの清掃の良しあしは買取査定の金額に直結しますので、普段からこまめに整備を行い、売却の直前には改めて清掃をしておくと良いでしょう。

トラックの買取業者が、査定時に重点的にチェックする項目として、車体の状態が挙げられます。
車両が問題なく動くかどうか、架装がスムーズに機能するかどうかなど、買い取った後で次に使用する人が不自由なく車体を運用できるかどうか、という観点から金額を割り出していきます。

整備や清掃がこまめに行われているかどうかで、査定の結果が大きく変わってしまい、車体によっては倍近くの金額の差になってしまうこともあります。
高額売却を目指すのであれば、ぜひこまめな清掃を行うようにしましょう。

買取業者を選別しましょう

4段クレーンが架装されたトラックは、主にトラックや重機などが専門の買取業者によって買い取られています。
4段クレーンに限らず、トラックや重機、建機などを専門とする買取業者の査定には1つの特徴があります。

それは、「車両ごとの相場が存在しない」ことです。
一般の乗用車であれば、車種や年式などの情報から、異なる買取業者で査定してもある程度相場が決まっており、提示される査定結果にもそこまで変化はないのですが、トラックや重機、建機の場合、車体ごとに金額が異なるのはもちろん、買取業者によっても金額が異なります。
同じ車両を買取査定してもらい、提示された査定結果を確認したところ、倍近くの金額差で提示されたケースもありました。
この結果からわかることは、「1社で査定した結果ではなく、複数の買取業者に依頼を行い、返ってきた査定結果を見比べること」が大切だということです。
見比べることによって、車体の適正価格を知ることができ、その中で最適な条件を提示してくれた買取業者と交渉することで高額売却へとつなげていきます。

いかがでしたか?
今回は4段クレーンのトラックの特徴や、買取についてご紹介しました。
4段クレーンのトラックをこれから購入したり、売却したりしようとしている方の参考になれば幸いです。

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