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【オーバーホール】エンジン故障時の対応ってどんなのがあるの?【部品交換】

トラックを運転していると、いつかはエンジンにも寿命がやってきます。
寿命が近づいてきたエンジンはさまざまな不具合を生じさせ、トラックの作業効率を落としてしまいます。

そのため、大きく3種類の方法で対応して車両を仕事ができる状態にしていきます。
今回は、トラックのエンジンが故障してしまった場合の対応についてご紹介していきます。

エンジンのオーバーホール

エンジンのオーバーホールとは、エンジンを一度分解して清掃したり、エンジン内部の細かな部品を交換することで、エンジンそのものは交換せずに修理する方法です。
オーバーホールを行うことができるのは、高い整備技術と豊富なエンジンの知識を持っている熟練の整備士の人のみで、年々その数は減少する傾向にあります。
そのためか、エンジンのオーバーホールを行う費用は他のパーツの修理に比べ高めに設定されています。

一方で、他のパーツと一緒に点検・整備を依頼できたり、あくまで今あるエンジンの性能を購入時に近づける作業なので、運転する際のドライバーの感覚があまり変わらず運転できる利点もあります。
車検や3ヶ月の定期点検を依頼している整備工場やディーラーに、オーバーホールが可能かどうか、可能であれば現状の車体での見積を相談してみると良いでしょう。

※注意する点として、オーバーホールの費用は修理に必要なパーツの数や、経年劣化なのかエンジンの焼き付けなのか、といったオーバーホールが必要になってしまった原因によって変動します。
また、エンジンのオーバーホールは作業完了までに時間がかかるため、車両が再度使えるようになるまでは多少期間が開いてしまいます。

エンジンの買い替え

エンジンが故障してしまった際の対処としては、エンジンの買い替えも挙げられます。
エンジンそのものを新しくしてしまうことで対処しよう、ということですが、エンジンの買い替えの中には3つの選択肢があります。

1つは「新品のエンジン」に買い替えることです。

基本的にはディーラーでエンジンの交換をしてもらう際は、「トラックメーカー純正の新品」に交換してもらうことになります。
メーカーによる認定を受けて製造されているため、品質の面で最も安心できるエンジンの買い替え方法です。
その分他のエンジンに買い替えるよりも高額になっていますが、メーカー保証期間内であれば無償で交換してもらうことも可能です。

2つ目は「中古のエンジン」への買い替えです。

名前の通り既に中古になっているエンジンのことで、中古車や事故車、エンジン以外の部分が故障して動かない車両などから使用できるエンジンを取り出したものです。
非常に安価で入手できる反面、品質の面では不安が残る部品といえるでしょう。
中古部品に交換する際には、できるだけ保証がある部品を使用した方が良いでしょう。
もしも品質がある程度維持されており、それでいて新品より安価に車両を入手しようとするならば、次にご紹介する方法がおすすめです。

3つ目の方法が「リビルトエンジン」に買い替える方法です。

「リビルト」とは、「組み直す」という意味で、中古のエンジンを一度分解して洗浄・検査をした後、問題のあった箇所を新品に交換して組み直し、動作に問題が無いか改めて検査をした後で販売されるパーツが「リビルトエンジン」です。
オーバーホールした別の車のエンジンを載せ替える、という解釈でも良いでしょう。

リビルトエンジンは、解体前のエンジンの状態の良いパーツと新品のパーツで組まれるため、販売されているものとしてはほとんど新品に近い性能のものが手に入ります。
ただし「一度分解して組み直す」という工程なので、リビルトエンジンの販売業者によっては品質があまりよくない場合もあるようですので、こちらも保証のついたエンジンを購入して交換することをおすすめします。

ちなみに、エンジンの買い替えを行う場合の考え方として

メリットが大きい順に

・性能面・品質面では

新品のエンジン>リビルトエンジン>中古のエンジン

・価格面では

(保証期間中の新品のエンジン>)中古のエンジン>リビルトエンジン>新品のエンジン

と考えることができます。

車両の買い替え

最後に、エンジン以外の部分もそろそろ寿命がきそう、という方の選択肢として、車体そのものを買い替える方法があります。
エンジンの買い替えは新品にしても、リビルトエンジンにしても、交換費用がそれなりに高額です。
そこで車両自体をトラックの買取業者に売却し、新車に買い替える方法があります。
そもそも、トラック自体の寿命は約10年から15年の間といわれています。
また、走行距離が70万kmを超えてきた車体は寿命が近いともいわれています。

トラックの寿命について詳しくはコチラ…トラックにも寿命はある、買い替え年数の目安

寿命が近づいているトラックは、基本的に「過走行車」「故障車」として扱われることになるため、買取業者によって買取の可否が異なったり、買取額が大きく違ったりします。
そこで役に立つのが一括査定や査定代行といったサービスです。
これらのサービスは、トラックの買取査定の依頼を複数の買取業者に一斉に行ってくれるサービスなので、故障したパーツが装備されているトラックが買い取ってもらえるのか、一回一回買取業者に確認する手間を大きく省くことができ、非常に便利なサービスといえます。

「査定代行って何?」と思われた方はコチラ…一括査定とは違うの!?「査定代行サービス」とは?

エンジンだけでなく、トラック自体の寿命が近い場合は車両の買い替えもおすすめです。

そのほか、エンジンの故障を直す手段とは別に、故障した車両が動けるようになるまでの間の対応として、トラックのレンタルを行うことも選択肢の一つといえます。
エンジンが故障したトラックを修理したり交換したりするには、少なからず時間がかかります。
その時に故障した車が必要な状況になってしまうと対応できません。
そこで、エンジンが直るまでの間、車両をレンタルして使用することで業務に穴をあけないようにするのです。

車両レンタルについて詳しくはコチラ…購入か?レンタルか?車両を手に入れたいときの選択肢とおすすめ方法

いかがでしたか?
今回はトラックのエンジンが故障したときにとることができる対応についてご紹介しました。
どの方法が適切なのかは状況によって異なりますので、一番良い方法を見つける、そのための助けになれば幸いです。

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