一括査定、よく耳にする言葉かと思います。
トラックの買取業界でも一括査定サービスは存在し、査定の際の効率アップができることから人気です。
それでは「査定代行サービス」という言葉を聞いたことはありますか?
今回は、少し聞きなれないこの「査定代行サービス」というものについてご紹介します。
目次
「査定依頼」の方法は大きく3つある!
そもそも、トラックの買取に限らず何かの査定を依頼する際の方法としては、大きく3つの方法が存在します。
・直接査定をしてもらう買取業者に依頼をする方法。「個別依頼」
・一括査定サービスの運営者に依頼し、査定をしてもらう買取業者に対して一斉に査定の依頼をする方法。「一括査定サービス」
・査定代行サービスの運営者に依頼し、査定をしてもらう買取業者に対して一斉に査定の依頼をする方法。「査定代行サービス」
2つ目の一括査定サービスと3つ目の査定代行サービスをみて、「同じだ」と思われたでしょう。
実は、この2つには大きな違いがあります。
ここからは、トラックの買取においてそれぞれどのような方法になるのかを詳しく説明し、「査定代行サービス」がどのような特徴があるのかをご紹介していきます。
直接査定をしてもらう方法、「個別依頼」
まずは、トラックの買取業者に直接査定の依頼をする方法です。
この方法のメリットは、直接交渉をするために事前に買取業者を調べ、自身で業者を選ぶことが出来る点です。
トラックの買取は、買取業者によって取扱をしている車種や大きさに違いがあり、いきなり査定の依頼をしたとしても安心して取引が出来るかはわかりません。
そこで、事前にインターネットなどで買取業者の情報を下調べしておき、安心して交渉することができる買取業者を選び出すことが大切になります。
「売却条件を入力し、その条件に合った買取業者」に無作為に一括で査定依頼をする「一括査定」や「査定代行」のサービスには、この「下調べをして業者を選ぶ」ことができません。
(正確には、「売り主(依頼者)」は買取査定業者を選ぶことが出来ず、「それぞれのサービスの運営者」によって選ばれた業者との交渉になります。)
そのため、依頼を出す段階で下調べをして買取業者を選別することができる個別での依頼は、ピンポイントで交渉希望の業者を探すには非常に有効です。
逆に、デメリットとしては、売却したい車両を取り扱っており、交渉相手として納得のいく業者を探すところから始めないとならないため、非常に手間がかかってしまう点です。
また、トラックの買取では買取業者によって取り扱っている車種や大きさに違いがある、と説明しましたが、実は査定金額も買取業者によって異なりますので、1社の査定を見ただけではそれが適正な価格かはわかりません。
結果、正確な相場を知るために複数社の査定を比較しなければならず、余計に手間がかかってしまいます。
対象となる買取業者に一斉に依頼を出す「一括査定サービス」
恐らくトラックの買取のみならず、引越や自家用車の買取など、さまざまな業界でも耳にしたことがあるであろう言葉が、「一括査定」ではないでしょうか。
一括査定サービスでは、査定の依頼をサービスの運営者に対して行うことで、サービスの運営者を通して買取業者に対し一斉に依頼を出すことができます。
依頼内容を受けて、買取査定に興味をもった買取業者から売り主に連絡する、というサービスです。
この方法のメリットは、査定依頼の回数が1度で済み、サービス運営者が買取業者を探すため、自分で業者探しをする必要がなく、個別依頼と比べて手間が短縮できること。
また、ホームページなどを使った「外部に対する情報発信を積極的に行っていない優良業者」と交渉が出来る可能性があることです。
デメリットとしては、「依頼の条件にあったすべての買取業者」に対して査定依頼を行うため、場合によっては一度に10社以上の買取業者から査定希望の連絡がやってきて、対応に追われて手間がかかってしまう可能性があることです。
対象の買取業者に査定依頼を行い、交渉の一部まで行ってくれる「査定代行サービス」
査定を依頼するところまでは非常に「一括査定サービス」と似ている「査定代行サービス」ですが、その後の流れが大きく違うのが特徴です。
査定代行サービスの運営者に査定依頼を送ると、サービスの運営者から対象となる全ての買取業者に対し査定依頼が送られる、というところまでは一括査定サービスと同じです。
しかしその後の売り手への連絡方法が大きく異なります。
買取業者から依頼者に直接連絡がくるのではなく、サービスの運営者が買取業者から提示された査定情報を全て取りまとめたうえで、売主にはサービス運営者からのみ連絡がくる、というのが「査定代行サービス」です。
つまり売り手側は、査定代行サービスの運営者からの、1度の連絡を受け取るだけで複数社の査定結果を受け取れるため、査定結果を受け取るための手間が非常に少なく、業者からの営業の連絡がないので比較的安心して複数社の比較をすることができる、という一括査定にはないメリットがあります。
この方法のデメリットは、最初の依頼時に車両の情報を正確に伝えていないと査定結果が正確に出にくいこと。また、業者と直接やり取りを行うのが現地査定からになるため、それまでは書面だけでしか交渉相手の情報を入手することができないことです。
特に査定基準は、各買取業者によって「走行距離」なのか「傷の程度」なのか「車種」なのか、重視するポイントはバラバラです。だからこそ、出来るだけ詳細な情報を記入して、より多くの買取業者から正確な査定結果を受け取ることができるようにする必要があります。
(ちなみに、一括査定でも同様のデメリットはあるものの、直接買取業者から連絡が来るため、現地査定を行う前に各買取業者によって必要な情報の聞き込みをしてもらえることも多く、対応の手間はあるものの査定代行に比べ多少このデメリットは軽減されます。)
査定代行サービスは、最も手軽にリスクの低い状態で各買取業者のおおよその査定額を手に入れることが出来る方法です。買取業者の比較をする、売りたい車両の相場を知る、という点では最もおすすめできる方法です。
まとめ
いかがでしたか?
一括査定と似ているようで違う「査定代行サービス」を、他の査定依頼の方法との比較とともに紹介しました。
査定代行サービスは手軽で、買取業者の比較をするには最適な方法です。うまく使い分けて、一番良い条件の買取業者に依頼ができるようにしましょう。