トラックを買い取ってもらうとき、できるだけ高く買い取ってほしいですよね。
買取業者がどこを見て金額を設定しているのかを知っていればより高額に買い取ってもらえるかもしれません。
今回は、トラック買取業者が査定の際にどのような点を見て金額の設定をしているのかをご紹介し、売り手側でできる「査定額アップのコツ」もお伝えします。
目次
査定額の基準-データ編
査定額の基準の一部は、その車両の売却時点までのデータで決まります。
具体的には
- 年式:新しいものほど高額になる
- 走行距離:短いほど高額になる
- 事故歴、修理歴:少ないほど高額になる
- 持ち主:持ち主の変更が少ない(ワンオーナーであれば特に)高額になる
といった見方をします。
このあたりは売却時の売り手側にはどうすることもできない情報なので、トラックの購入時に「どのくらい使うのか」「使った後はどうするのか」といった、売却イメージも他の判断材料とともに検討しておくことをおすすめします。
査定額の基準-管理編
査定額の基準となるものに、購入後の管理のしかたによって金額が変動することがあります。
こちらは売り主側である程度金額アップに向けて働きかけることができるので、詳しく説明していきます。
- メンテナンス:メンテナンスがしっかりされているかどうかは、トラックに限らず買取額が変わるかどうかの重要なポイントです。例えばフレームの錆が腐食してしまい穴が開いていたり、エンジンオイルの交換頻度が少なくドロドロになっていたりすると、査定に大きく反映されて減額されてしまう要因になりかねません。きちんと定期的にメンテナンスを行うことで買取額アップを図りましょう。
- 清掃:外装、内装問わずきれいに清掃をしておきましょう。査定を行うのも人間です。第一印象から査定額に影響を与えることは大いにありえます。外装が一目見たときに汚れた状態のトラックと、きちんと綺麗にされていた状態のトラックではどちらが印象が良いでしょうか。また、艶のあるなしでも査定額が変わることもあります。綺麗に洗車して、最後にワックスをかけるなど仕上げも丁寧に行ってください。外装だけでなく内装についても同様で、特に「シートなどに付着した匂い」「たばこのヤニの付着」等、整備の知識や技術はなくともご自身で改善できる部分が複数あります。
一例として、車内のにおいの主な原因の1つはエアコンのフィルターの汚れからくるものなのですが、エアコンのフィルターの掃除は意外と簡単です。
下記にその具体例を挙げますと
【いすゞ社のトラックの場合】
①グローブボックスを固定しているネジを外して取り外す
②フィルターを取り出す
右にスライドさせてから手前に引き出すことで取り外すことが出来ます。
③フィルター表面についた汚れを掃除機などを使って綺麗にしていく
※車種によって水洗い可能なものと不可能なものがあるためきちんと調べてから行うようにしましょう。
⓸清掃後は元の場所に取り付け直す
たったこれだけのことかもしれませんが、査定には十分影響があるので忘れずに行うようにして買取額に反映させましょう。 - メーカー保証書:大型トラックは製造5年以内か10万㎞以内であればメーカーの無償修理保証がついています。もし製造5年以内か10万㎞以内のトラックの売却を検討されている方や、その予定を組んだうえで購入をされる方は、メーカーの保証書を必ず保管しておきましょう。買取業者も、無料で修理の保証がついている車両は需要が高く、買取額が上がることが多いのです。
- パーツや装備品:パーツや装備品の査定評価は、プラスになる場合もマイナスになる場合もあり、故障や破損などの有無によって金額も変わってきます。また、メーカーの純正品以外のパーツや装備品はほとんどの場合マイナス査定の材料となってしまうため、購入時のメーカー純正のパーツが手元に存在する場合は全て純正品に戻すほうが高額での買取が可能となります。
いかがでしょうか?難易度の高いものからご自身で行うことのできる簡単なものまで、さまざまな金額アップの方法があります。
実際に買取業者に問い合わせる前には、こうしたことを確認して最も高い金額の業者に売却できるようになってもらえればと思います。