買取のタネ

10トンダンプの売却手続きで忘れてはいけないこと

10トンダンプは、土木・建設・運送などの業界ではなくてはならない車両です。
トラックの買取業界においても人気が高く、多くの買取業者が日々取引しています。

しかし、10トントラックの買取においては注意するべき点がいくつかあります。
そこで今回は、10トンダンプを売却する際に、気を付けなくてはいけないポイントをご紹介します。

料金トラブルの回避

売却時に最も気を付けなくてはいけないのは、料金に関するトラブルの回避です。
料金のトラブルは、買取業者側にとっても極力避けたい問題です。
料金トラブルが起こりそうな原因をまとめましたので、1つずつ確認してみて下さい。

・手数料

手数料の問題は幾つかの種類があります。
まず、現地査定の際に手数料が発生するかどうかを確認しましょう。

特に、遠方の買取業者に依頼する場合に起こりやすいのですが、現地査定の際の出張費用や、車両の移送費用など、実際に買取業者が動くときに手数料が発生する場合があります。
買取業者ごとに手数料の有無は変わってきますので、事前に手数料の有無を確認しておくことをおすすめします。
買取業者がインターネットのサイトを持っている場合は、インターネットのサイトを見ることで確認できることが多いです。
その他、買取業者に直接電話などで確認を取ってみるのも有効です。

買取金額の基準

トラックやダンプなどの、いわゆる商用車は買取の相場がほとんどありません。
そのため、買取業者によって査定の基準はさまざまです。
全ての買取業者に共通して言えることは、正確な金額の提示ができるのは、実際に車両の現物を確認してからになる、ということです。

概算査定までに買取業者が受け取った車両の情報と、実際に現地で車両の現物を観たときに祖語が大きいほど、概算査定と現地査定の金額が大きく変動してしまいます。
さらに、10トンダンプは車両の状態によって金額の変動する幅が非常に大きな車両ですので、査定結果によっては数百万円で概算査定していたものが、数十万円程度まで減額されてしまうケースもあります。

少しでも概算査定額と現地査定額を近付けるためには、概算査定の段階から、なるべく多くの情報を買取業者に伝えておくことが有効ですが、事前に買取業者の査定基準を確認しておくと、より正確な情報を概算査定の段階で得ることができるようになります。
買取業者は車体のどういったところを見て金額を出すのか、正確な査定を行うにはどのような情報が必要なのかを、査定の依頼を行う前に確認しておきましょう。

ここで注意が必要なのが、あくまでも概算査定の段階では、実際の買取金額に「近い金額を見極める」だけですので、現地査定で新たに減額となることや増額となることがあります。
そのため、「必ずしも概算査定で出た金額と全く同じ金額にならない」、という点を意識しておくことが大切です。

買取業者の査定基準を知っておくことで、概算査定時に詳細な金額を受け取ることが可能になるほかに、現地査定や実際の買取時に増額や減額となった経緯や基準を把握することができます。
現地査定の結果などを受けて、納得がいかないときには「その金額になった根拠」を確認してみると良いでしょう。

所有者の変更手続き

10トントラックを使用するのは事業用であることがほとんどだと思います。
車両を売却した時には、所有者の移転手続きを行う必要がありますが、買取業者側で手続きを行ってくれる場合もあれば、自分で手続きを行わなければならない場合もあります。

もしも変更手続きが正しく行われていないまま車両を売却してしまうと、思わぬところでトラブルに巻き込まれてしまいます。
例えば、売却後に売却したトラックが事故を起こした場合、所有権が自分のもとに残ったままだと、事故車両の所有者として責任を取らなければいけなくなってしまいます。

また、事故だけでなくさまざまな違反行為には車両の所有者に対して罰則が発生するものもあります。
そのため、10トントラックに限らず、所有者の変更は車両の売却をする場合には必須です。

トラックの買取業者が所有者の変更手続きをしてくれる場合は、買取業者に委任状を書き、いくつかの書類を用意して必要な部分に署名と捺印をすることで解決します。
自身で所有者の変更手続きをする場合には、書類の準備のほか、自分で陸運局に行き、手続きを行わなければいけません。

所有者変更の手続きについては、確認しておかないと「責任」の問題になりますので、必ず確認しておくようにしましょう。

売却後の処理

所有者変更の手続きとともに、10トントラックを売却するときに確認しておきたいのが、車両売却後の処理についてです。
事業で使用するトラックであれば特に、車体に自社のロゴなどが描かれていることも少なくありません。

万が一売却した車両でトラブルがあった時に、自社の名誉を守るためにも、売却後に自社の余分な情報が残らないようにしましょう。
売却後に車体に描かれたロゴや社名、会社がわかるような文字やイラストなどの削除をしてもらえるかどうか、消込をした状態の写真などを送ってもらえるかなどを確認しておきましょう。

いかがでしたでしょうか。
今回は、10トントラックの売却時に特に気を付けなければいけないポイントをご紹介しました。
10トントラックの場合、万が一のトラブルがあった際、その影響は小型車に比べて大きくなります。
だからこそ、トラブルが起きないように、そして不要なトラブルに巻き込まれないように、十分な対策をしておきましょう。

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