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ユーザー車検って何?トラックで可能なの?

「ユーザー車検」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。
車検の際の手続きや、書類の準備などを自身で行うことによって車検費用を抑えることができるのが、「ユーザー車検」という車検方法です。
実はトラックでもユーザー車検を受けることが可能です。
そこで今回は、トラックをユーザー車検に出す際のポイントをご紹介します。

ユーザー車検とは

車検というと、一般的にはディーラーや整備工場などに依頼して、車検前の陸運局での手続きから実際の車検、保険などの各種更新の手続きといった内容を全て行ってもらう、というイメージではないでしょうか。
ユーザー車検は、書類の準備、陸運局での手続き、実際の車検の機械に通す作業、車検終了後の手続きなどを自身で行うことにより、車検の費用を軽減することができる車検の方法で、手続きの時間や、自分自身で検査をする手間がかかります。

ユーザー車検の流れ

ここからは、トラックでユーザー車検を受けるための手続きについてご紹介していきます。

1:書類の用意

ユーザー車検を行うにあたって、いくつか事前に準備しておかなければいけない書類があります。

・車検証
・自賠責保険証
・自動車納税証明書
・点検整備記録簿

の4点を使用するので、ユーザー車検に向かう前に準備しておきましょう。
また、

・自動車重量税納付書・印紙
・継続検査申請書
・自動車検査票・手数料納付書・印紙・証紙

の3点の書類も車検時には必要となりますが、これらの書類は車検を受けに行く当日に検査場付近の行政書士事務所などで入手することができます。

2:予約

ユーザー車検には事前の予約が必要です。
陸運局のホームページから車検の予約手続きを行うことができます。
受験日の2週間前から予約することができますので、車検の日程が調整できたら忘れずに予約しておきましょう。

3:受付

車検当日は、遅くても1時間前には陸運局の受付に行き、車検の受付手続きを行います。
上述の書類のうち、当日に受け取ることができる3種類のものを入手し、必要事項を記入します。
そして、自動車重量税や車検の手数料などを支払い、自賠責保険の継続加入手続きを行います。

4:車検

受付での手続きが終わったら、実際に車検を行うために検査場に向かいます。
検査場では、検査専用のラインに車両を乗せ、外周の検査やブレーキ、ガスなど、さまざまな箇所を流れてくる画面や音声といったガイドの指示に従いながら点検していきます。

5:車検終了手続き

全ての検査が完了し、合格すると車検証に合格印が押印されます。
押印された車検証を、受付の際に行った車検窓口に提出して、新しい車検証と車体に張り付けるステッカーを受け取れば、ユーザー車検が終了します。

ユーザー車検の費用

ユーザー車検に出すことによって、ディーラーや整備工場などに車検を任せた場合に比べて格安で車検を行うことができる、とご紹介しましたが、具体的にユーザー車検にかかる費用がどれくらいなのか、気になる人も多いのではないでしょうか。
そこでここからは、実際にユーザー車検にかかる費用を、ディーラーや整備工場に車検の依頼をした場合と比較しながらご紹介していきます。

車検に必要な費用としては、「法定費用」と「点検・整備の手数料」があります。

法定費用とは、車検を行う上で絶対に必要になる費用のことで、ユーザー車検でも、ディーラーなどに車検の依頼をする場合でも、必ず支払わなければなりません。
法定費用で支払う内容にはいくつかの種類があります。

まずは車両の登録申請手数料です。
新規登録には700円、移転の登録には500円、変更の登録や抹消の登録には350円がそれぞれかかります。

続いて、自動車重量税です。
自動車重量税は、車両の用途や重量に応じて金額が変化します。
例えば、事業用トラックで最大積載量が2トンのトラック、エコカー減税なし、初回の継続検査の場合は5,200円になります。

そして最後の1つが自賠責保険料です。
トラックに限らず、自動車は必ず自賠責保険に加入しなければなりません。
事業用のトラックで最大積載量2トンの場合、1年間で24,290円の保険料がかかります。

ここまでの3つが法定費用と呼ばれる料金で、ユーザー車検の場合は法定費用のみが適用されます。

車検にかかる費用のもう1つが点検・整備の手数料です。
こちらは、ユーザー車検ではなくディーラーや整備工場などに車検を依頼したときに発生する費用です。
車検を行う会社によって細かな金額は異なりますが、ユーザー車検と比べたときに倍以上の金額になるケースもあります。

ユーザー車検の注意点

さて、ユーザー車検はディーラーや整備工場などで車検をするよりも、金額的にメリットがあることはお伝えしました。
しかし、ユーザー車検にはメリットだけでなくリスクもあることを考慮しておかなければなりません。

ユーザー車検の注意点は、車体にトラブルがあった時に、車検に通らなくなってしまう恐れがあり、最低限整備の知識などがないと車検に出す手間や時間、受付手数料などで損をしてしまうことです。
また、車検を受ける人がそれぞれ別々に陸運局に集まる関係から、タイミングを考えて検査場に向かわないと混雑してなかなか検査することができない可能性があることも注意点の1つです。
予約の際に、検査場の空き状況や混み具合などを確認しておくと良いでしょう。

いかがでしたでしょうか。
今回は車検の方法の一種であるユーザー車検についてご紹介しました。
いくつか注意点はあるものの、うまく使えば毎年の車検のコストを抑えることができますので、気になる方は国土交通省のホームページやユーザー車検の体験談が書かれたホームページ等を見てみて、陸運局などに相談してみると良いでしょう。

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