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定期的な点検と交換!トラックの「消耗品」について ~足回り編~

トラックのパーツの中で、定期的な補充や交換が必要な「消耗品」。

大きく分けて

・エンジン
・足回り
・架装

を構成するパーツに多く、前回はエンジンに関するパーツについてご紹介しました。

エンジン関連の消耗品についての紹介記事はコチラ…定期的な点検と交換!トラックの「消耗品」について ~エンジン編~

そこで今回は、トラックの「足回り」を構成しているパーツについて、「消耗品とはどのようなものか」「交換時期はいつごろか」といった観点からご紹介していきます。

タイヤ

「足回りの消耗品」と聞いて、まず初めに思い浮かぶであろうパーツが「タイヤ」ではないでしょうか。
トラックのタイヤは、一般の乗用車に比べて過酷な環境で走行することが念頭に置かれており頑丈に製造されていますが、その分タイヤの性能を維持する為のコストは大きく、また万に一つでもトラブルが起きてしまうと、周囲への影響が大きいです。
特に大型トラックでは装着されるタイヤの大きさがけた違いなことから、パンクやバーストなどを起こしてしまったときの危険度が高く、空気圧の管理や表面のすり減りなどをしっかりと確認して、改善や交換を早めに行いましょう。

ブレーキライニング

トラックのブレーキには「ドラムブレーキ式」と「ディスクブレーキ式」の2種類の方式が存在します。
このうち、ドラムブレーキを構成するパーツの中の消耗品が「ブレーキライニング」です。

ブレーキライニングはブレーキシューとも呼ばれ、ドラムブレーキが作動すると回転する車輪に押し付けられ、その時に発生する摩擦力によって車輪にブレーキをかけるための装置です。
ディスクブレーキと比べると高い制動力を持つ反面、ブレーキライニングの消耗が激しく、交換のペースが速いという特徴も持っています。

交換時期の目安

ブレーキライニングの交換時期は、ライニングの厚みが1mm近くまで摩耗した時で、車体の仕様や走行条件にもよりますが、交換後約4万kmほど走行したくらいが目安と言われています。
前回の交換から3~4万kmほど走行したタイミングで一度ブレーキライニングを確認してみると良いでしょう。

ディスクパッド

ドラムブレーキにおけるブレーキライニングの役割を、ディスクブレーキで担っているのが「ディスクパッド」です。
ブレーキの構造こそ違うものの、役割としてはディスクパッドとブレーキライニングは同じで、回転している車輪を押さえつけることにより摩擦力が発生します。
それにより車体にブレーキをかけていきます。

ドラムブレーキと比べて制動力が少ないため、急なブレーキが苦手な反面、ディスクパッドの方が消耗が緩やかであるというメリットも存在します。

交換時期の目安

ディスクパッドもブレーキライニングと同様、パッドのすり減り具合で判断します。
新品のディスクパッドは厚みが10mmほどあるのに対して、パッドの厚みが約2mmくらいまで削ったくらいになると交換時期の目安です。

クラッチ

クラッチにはクラッチディスクと呼ばれるパーツがあります。
クラッチディスクはクラッチとエンジンをつなぐパーツで、普段はエンジン側にあるフライホイールと密着して、ギアがずれないように固定しています。

クラッチを踏むことでクラッチディスクとフライホイールの間に隙間が生まれ、ギアチェンジを行います。
クラッチディスクが摩耗し経年劣化することで、ギアが入り辛くなってしまうトラブルなども発生しますので、早めの対策を行いましょう。

交換時期の目安

クラッチディスクの消耗は約10万kmか、7~8年が寿命とされています。
また、クラッチディスク以外にも「クラッチカバー」や「レリーズベアリング」等のパーツがクラッチに存在するので、クラッチディスクの交換と合わせて行うと良いでしょう。

ブレーキオイル

ブレーキオイルは、ブレーキを作動させるときに必要となるオイルです。
ブレーキオイルが劣化すると、ブレーキが利きにくくなったり、シリンダの腐食などが起こる原因となってしまいます。

交換時期の目安

ブレーキオイルは劣化すると色がつくので交換時期が比較的分かりやすいです。
基本的には毎年の車検の際に交換するのが好ましいとされています。

ブレーキホース

ブレーキホースは、ブレーキペダルとブレーキ機構の間をつないでいるパーツで、中には上述のブレーキオイルが満たされています。
ブレーキホース内のブレーキオイルの油圧を利用することによってトラックのブレーキシステムが作動するため、ブレーキホースが劣化してしまうとホース内のブレーキオイルの油圧調整がうまくいかなくなり、ブレーキが正しく働かなくなってしまうこともあります。
最悪の場合、大事故にもつながりかねないので、定期的な交換は必須です。

交換時期の目安

ブレーキホースの交換時期は、走行距離で約6万kmだといわれています。
6万kmを迎えるまでに点検しておいて、状態が悪そうであれば交換しておくと良いでしょう。

いかがでしたでしょうか。
今回はトラックの消耗品の中で、「足回り」についてご紹介しました。

前回の、エンジンにおける消耗品の紹介と合わせ、交換時期を知り、適切なタイミングで交換していきましょう。

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