日本の運送業界を支えている大型トラック。
そのほとんどが10トントラックです。
色々なタイプの10トントラックがありますが、何がどう違うのでしょうか。
今回は10トントラックについてご紹介します。
目次
10トントラックってどんな車?
10トントラックは、最大積載量が約10トンのトラックのことです。
トラックの重さを示す言葉には車両総重量と最大積載量というものがあります。
一般的に「○トントラック」と表現される場合は最大積載量の数値のことを指します。
車体の種類が非常に豊富で、平ボディ―、アルミバン、ウイング、ダンプなどさまざまなタイプの10トントラックが、用途や目的に応じて活躍しています。
10トントラックでも特に多いのが平ボディタイプの車両です。
平ボディタイプではさまざまなものを載せて走ることから、運送だけでなく土木や建設、農業、林業など、多くの業界で活躍しています。
運送業界で欠かせないのが、アルミバンやウイング車などの荷台が箱型になっている車両です。
「10トントラック」「大型トラック」と聞くと、このイメージの方も多いのではないでしょうか。
後述しますが、中距離から長距離の輸送で使われることが多いです。
平ボディタイプと同様、一度に多くの物資を運ぶものがダンプです。
ダンプタイプの車両は荷台が後ろや左右に傾くので、運んだ物資を一気に降ろすことができることから、特に土木や建設の業界で大活躍しています。
10トントラックドライバーの仕事
10トントラックドライバーが行う仕事は、中距離から長距離のものが多いです。
一度に輸送できる荷物の量が多いというメリットがある反面、小回りが利かないので近距離、特に個人宅への配送に向かないということが大きな理由です。
1度の配送で2日~3日かかることも珍しくなく、月の労働時間が長くなりがちです。
一方で、小型トラックや中型トラックの仕事に比べて高めの報酬を受け取れるので、若く体力のあるうちは大型トラックの仕事でしっかり稼いで、家庭を持ったり年齢を重ねたりしてプライベートの比重が高くなると、一日のスケジュールが組みやすい小型トラックや中型トラックの仕事に切り替えるという計画を立てる人が多いようです。
そこで問題になるのがドライバーの高齢化です。
総務省が行った調査では、トラックドライバーの中で60代以上の割合が15%にものぼることがわかりました。
上述した仕事の選び方からわかる通り、家庭を持ったり年齢を重ねたりすると小型トラックや中型トラックの仕事に就く人が増え、その分大型トラックの仕事をする人が減っていきます。
そのため、業界全体のドライバー不足の中でも、特に大型トラックのドライバー不足が深刻化しているのです。
現在、国を挙げてトラックドライバーの雇用を促進しようとしています。
特に、ドライバーの労働環境の改善については大きな課題であり、今後、トラックドライバーを目指す人や、運送会社のためになる取り組みが期待されています。
トラックのミカタでも、ドライバーの労働環境に関する取り組みの情報は、随時発信していきます。
10トントラックの買取
10トントラックは買取業界でも人気があります。
その理由は、10トントラックは海外で高く販売できるからです。
その仕組みをご紹介します。
買取業者が買い取った10トントラックは、その後に分解や整備、調整などを施され、国内や海外で販売されています。
この時にどれくらい販売需要があるかによって、10トントラックの買取需要も変動していきます。
販売需要が高ければ、より多くの車両を、より高額で販売することができるので、その分買取価格も高騰する傾向にあります。
その点10トントラックは、その頑丈さや整備のしやすさから海外で大変人気があり、海外に販売経路を持っている買取業者が販売在庫を確保しようとして、車体の買取に力を入れる傾向にあるのです。
その結果、10トントラックの買取価格を高めに設定する買取業者が増加しています。
買取業者を探そう
10トントラックの買取価格を高めに設定する業者が増えたとはいっても、実際どのくらいの金額で買い取ってくれるかは買取業者によってまちまちです。
そのため、10トントラックを売却する場合は、最も良い条件で買い取ってくれる業者を探し出す必要があります。
しかし、提示された条件が良いものなのかは、実際に車体を査定してもらうまで分かりません。
そこで、買取業者の査定結果を比較することをおすすめします。
買取業者を探す際に、1社ではなく複数の買取業者に査定を依頼し、提示された査定結果を比較することによって、提示された中で最も良い条件のところに買い取ってもらうことができます。
複数の買取業者を探すのであれば、査定代行サービスがおすすめです。
査定代行サービスとは、文字通り買取業者への査定を依頼者に代わって行うサービスで、複数の買取業者を探す手間や、査定時の交渉を行う手間を削減できることが特徴です。
トラックのミカタも査定代行サービスのひとつであり、WEBや電話でのお申し込みの後、担当者からのいくつかの質問に答えるだけで、最大5社の買取業者の概算査定結果をまとめて受け取れます。
10トントラック売却の際の検討材料としても使えるので、お気軽にご相談ください。
今回は10トントラックについてご紹介しました。
10トントラックは、国内の物流を支える重要な車両です。
ドライバー不足などの逆風は否めませんが、国や企業の施策によって、少しずつ状況が改善されてきています。
今後の動向に期待しましょう。