重機は土木や建設で活躍する車両です。
その言葉の範囲は非常に広く、「土木や建設で使用される有人の車両全般」が当てはまります。
ユンボやホイールローダー、ブルドーザーなどの土木・建設現場でのみ走行できる車両以外にも、一般道路を走行できるトラックやダンプなども重機の定義に含まれます。
それぞれが目的に合わせた専門の作業を行うため、種類が非常に豊富です。

逆に言うと、すべての土木・建設における作業をまかなうために車両をそろえようとすると結構な台数が必要になり、費用もその分かさんできます。

近年、2020年の東京オリンピックに向けて建設業界が活性化してきています。
そこで新車よりも安価で購入できる、中古の重機や建機に注目が集まっています。
中古の重機は、安価で手に入ることや納入までの時間が短いことから、すぐに車両を調達したい方に人気が出ているのです。

中古重機や建機に注目が集まる中、中古重機の買取業界も盛り上がりを見せています。
中古重機の買取業界では、車両を買い取った後にその車体を整備して国内外へ販売することが多いです。
そのため、販売の市場が伸びてきている現在、中古重機の買取の市場も同じように活性化してきているのです。
ここからは、中古の重機を売却する際のポイントについてご紹介します。

中古重機の買取の2つのコツ

以前の記事でもご紹介しましたが、買取においては、一般の乗用車をメインで取り扱っている買取業者よりもトラック専門の買取業者や重機専門の買取業者に依頼することで高額査定になりやすいです。
中古重機専門の買取業者について詳しくはコチラ…重機を高額で売却できる買取業者の特徴とは？
しかし実は、それ以外にもいくつかコツがありますので、今回は高額査定につながる2つのコツをご紹介していきます。

清掃をしましょう

まず最初のポイントは定期的な「清掃」を行うことです。
重機は基本的に土木や建設の「現場」で活躍している車両です。
土ぼこりや泥などの汚れは一般の乗用車や運送業界のトラックなどよりも車体につきやすいといえます。
ほこりや泥は車体を汚すだけでなく、付着した場所によっては車体を傷めたり動作効率を落としてしまうことがあります。

そのため、傷んでいたり動作効率が落ちた車両を売却しようとすると査定員が評価を下げてしまうことがあるのです。
だからこそ定期的な清掃を行うことによって、査定の評価が本来の評価以上に落ちないようにして、高額買取につなげるのです。
清掃のメリットは査定時のみにあるわけではありません。
日々の運用においても定期的な清掃を行っておくことによって作業効率をアップさせ、車両売却までの寿命を延ばすこともできるため、コストパフォーマンスアップにもつながっていくのです。

※油汚れの清掃には注意！

油汚れが付いている箇所の清掃には注意が必要です。
実は汚れではなく潤滑油を指している（グリスアップしている）箇所があり、汚れだと思ってふき取ってしまうと潤滑不足になってしまうことがあります。
グリスアップは自身の手で行うことも可能なので、定期的な清掃とグリスアップを同時に行うことでメンテナンスにもなります。

相見積もりを取りましょう

重機の買取には、決まった相場がありません。
トラックやダンプなどを含めた商用車全てにいえることなのですが、中古車両の買取では買取業者がそれぞれの査定基準に照らし合わせて査定額を設定しています。そして、重機は一般の乗用車と比べて査定の際のチェックポイントが多い分、同じ車体を査定したとしても買取業者が異なることで場合によっては倍近くの差が付いてしまうことがあります。

このことから、重機を買取ってもらう際に、査定金額が適正額かどうかは1社の査定（見積り）を知っただけではわかりません。
そこで、複数の買取業者に査定してもらい相見積もりをとっておくことによって、その車両の適正な買取金額を知ることができるのです。
できれば3社以上の査定結果を見比べて、その中で一番良い条件の買取業者と契約することをおすすめします。

いかがでしたか？
今回は重機の買取において高額査定につながるポイントをご紹介してきました。
これから重機を売却しようとしている方の助けになれば幸いです。