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「重機」と「建機」っていったい何が違うの?

「重機」と「建機」、よくひとまとめになるこれらの機械ですが、具体的な違いはあるのでしょうか?
買取での対応はどうなるのかも含めて気になるところでは無いでしょうか。
また「重機専門の買取業者に車両を売る際に、建機だったらダメなのだろうか」という疑問などもあるのではないでしょうか?
今回は、そんな「重機」と「建機」についてご紹介していきます。

重機と建機の定義

まずは「重機」と「建機」それぞれの定義についてご紹介します。

重機は「土木・建設工事などに使用される動力機械類の総称で、人間が1人から2人乗り込んで動作させる車両」と定義されています。
”車両”と書かれている通り、”自走する建設用機械の中で、無人で動作するものを除く全てのもの”が当てはまると言って良いでしょう。
バックホーやローダー車といったまさしく「重機」といえる車両の他に、ダンプトラックや平ボディのトラックといった、公道で一般の乗用車と同じように走行している車両も重機の定義の中に含まれています。

一方で建機は「土木・建築の作業に使用される機械類の総称」です。
こちらは、”土木・建築の作業に使用される機械類全て”が当てはまります。
そのため、車両以外の自走しない機械も含まれます。
例えばタワークレーンなどの固定式で作業をする機械や、地ならしのためのタンパやコンクリート破砕機といった手持ちで使用する機械なども「建機」として扱われるのです。

これらの定義から「重機は建機の中の1要素である」と考えることが可能です。

実は現在では、重機や建機の他にも「作業用ロボット」と言う定義も登場しており、メディアや中古車両販売業者、また中古車両の買取業者等の表記はそれぞれが独自につけています。
ただし、全く同じ車両や機械を取り扱っていても、報道や書籍などで「重機」と呼ぶのか「建機」と呼ぶのか、あるいは「作業用ロボット」と呼ぶのかはそれぞれの媒体でバラバラな場合が多いです。
そのため、あるニュース番組では「建機」と表記していた機械に対し、別の媒体(例えば雑誌)で紹介する時には「重機」と呼ぶケースも増えてきて、見る側にとって更なる混乱を招く要因になっています。

※さまざまな辞書などでも、「この車両は重機」「この車両は建機」と明確に区別されていることは少ないです。
さらに辞書によっては重機についての紹介で、「別名”建機”ともいう。」という文言を使用していることもあり、また新たな機器や用途が現れるたびに「重機」「建機」の言葉によって定義される範囲が広がったり重複したりしているため、重機と建機の意味の扱いは年々あいまいになっているようです。

「重機」「建機」の表現の違い、買取ではどうなの?

さて、トラックやダンプなどの中古商用車の買取業界では「重機」という言葉が使われることが多いですが、この理由は(諸説ありますが)おそらく商用車の買取業者がトラックやダンプ、ラフタークレーンなどの「車両」をメインで対応するために、「土木・建設の作業で使用される機械の”全て”」をさす「建機」という言葉をあえて避けたのではないでしょうか。
したがって、中古の商用車の買取では「重機」という表記をすることが多くなっていると考えられます。

現在では中古の商用車に関しては「重機・建機の買取」という表記など、両方を表示して混乱が起きないようにしている買取業者のホームページなどが増えてきており、以前よりも混乱することが減ってきました。

ちなみに、買取における売り手にとってのポイントは、身も蓋もありませんが「これから売りに出す車両が重機か建機かは気にしないこと」です。
「重機専門」や「建機専門」という言葉で買取を行っているからといって、これまでご紹介した通り定義が重複していることもあり、「これから売りに出そうとしている車両が重機なのか建機なのか」という判断が買取業者によって異なっています。
そして売り手側には買取業者がどう判断するかは分からないので、結局のところ「売却するなら重機か建機かは気にせず、まずは査定依頼や相談をしてみる」ということが一番良い手段なのです。

また、重機や建機を売却する際には、一般の乗用車をメインに買い取っている買取業者よりも、重機や建機の買取を専門にしている業者に依頼する方がより確実で高額に買い取ってもらえますので、売りに出す車が重機か建機かに関わらず、「重機専門」や「建機専門」あるいは「トラック専門」とうたっている買取業者に依頼をしてみるとよいでしょう。

今回は「重機」と「建機」についてその定義や、買取の業界ではどのようにこの言葉が扱われているかをご紹介してきました。
具体的な定義としては「重機は建機の中でも人が運転することで自走する車両」と定義づけることができますし、買取業界では「重機と建機、それぞれの言葉に対する認識はほぼ同じもの」と考えることができます。
今後の売却や運用の参考に少しでもなれたなら幸いです。

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