レンタルのツボ

「運搬車」とは、どういう車のことを言う?

この間、活魚運搬車の買取の状況などを調べようと「運搬車 買取」と検索をしてみたのですが、全く別の車両の情報が出てきて混乱してしまいました。
もしかしたら、同じ経験がある人は意外と多いのではないかと思います。
そこで今回は、「運搬車」とはどういった車両を指すのかご紹介していきます。

運搬車の定義

まずは、「運搬車」そのものの定義をご紹介していきたいと思います。
運搬車とは、「運転する部分とは別に、荷物となるものを積み込んで運搬することができる車両」のことです。

この定義からも分かるように、一般の乗用車以外の大半の車両が「運搬車」の定義の中に当てはまります。
しかし、「運搬車」の情報を調べようとしている人にとっては、「平ボディの2トントラック」や「10トンクラスのウイング車」の情報は必要としていないことが多いです。
では、一般的に運搬車と呼ばれるのは、どのような車両なのでしょうか。
ここからは、主に「運搬車」として呼ばれることが多い車両の種類についてご紹介していきます。

運搬車の種類

車両運搬車

自動車や小型重機のような車両を運搬する目的で使用されるのが「車両運搬車」です。
車両運搬車には、キャリアカーのように乗用車を複数台載せられるトレーラータイプのものと、セーフティーローダーのように小型重機や農機などを載せることができるトラックタイプのものがあります。
共通して、荷台の後方がスロープのように変形することで、自力ではタイヤを地面から浮かせることができない自動車でも、乗り入れることができる構造になっています。
また、セーフティーローダーなどのトラックタイプの車両運搬車では、故障して自走できない車両に対応するために、クレーンを装備している車両もあります。

自動車メーカーや中古車ディーラーなどが販売店に車両を移動したり、土木・建設業界で小型の重機を工事現場まで移動させたり、ロードサービスがレッカー車の代わりに使用したりと、さまざまな業界で活躍しています。

活魚運搬車

その名の通り、魚を活きた状態で運搬する目的で使用されるのが「活魚運搬車」です。
活魚運搬車は、トラックの荷台に専用の架装を装備した車両で、小型から大型までさまざまな大きさの車体が存在します。
長期間、魚を活きた状態で運搬するために専用のタンクやポンプを装備したり、水槽に溜め込んだ水が漏れないような工夫が施されたりしています。

基本的に、活魚運搬車は「活魚を運搬する専門の業者」が活用していることが多いです。
小型の活魚運搬車は個人商店や小さめの旅館、大型の活魚運搬車はスーパーや規模の大きな施設など、活魚を送り届ける場所に応じて車体が使い分けられています。

土砂禁ダンプ(チップダンプ・ファームダンプ)

ダンプトラックの中でも、運搬するものがある程度限定される車両については、それぞれの荷物の種類に合わせて「○○運搬車」と呼ばれることがあります。
中でも、土砂禁ダンプのバリエーションである「チップダンプ」や「ファームダンプ」は、運搬するものがほぼ決まっていることもあり、チップダンプが「木材(ウッドチップ)運搬車」、ファームダンプが「飼料運搬車」と呼ばれることもあります。

ただし、後述しますが、「木材運搬車」や「飼料運搬車」という名前で車両の話をする場合、チップダンプやファームダンプではなく、「農機具としての運搬車」を指すケースが一般的です。
そのため、チップダンプやファームダンプについての調べ物をする際には、「○○運搬車」ではなく「チップダンプ」や「ファームダンプ」の名前で検索する方が、詳しい情報を手に入れることができるでしょう。

チップダンプやファームダンプの特徴は、積載量に比べて体積が大きいものを運搬するため、荷台のアオリが深くなっていることです。

チップダンプは、切った木材から作られるウッドチップを、ホームセンターや花屋などに運ぶことが主な用途です。
ファームダンプは、基本的に飼料を牧場に運ぶ目的で使用されています。

農機具としての運搬車

運搬車と呼ばれるものの中で、農機具としての運搬車というものも存在します。
野菜や土砂といったものを運搬するほか、木材や飼料等、上述の土砂禁ダンプと同様のものを運搬することもあり、一般的に「木材運搬車」や「飼料運搬車」といえば、「農機具としての運搬車」を指すことが多いです。

ダンプトラックの荷台部分のようなバケットに、簡易的な運転席、車輪やキャタピラといった足回りが装備されている小型車両で、一部の車両を除くと公道を走行することができません。
(公道を走行できるタイプの車両でも、実際に公道を走行する際には走行許可申請が必要だったり、荷台に物を載せて走ることはできないなど、厳しい条件が付けられます。)

農機具なので、基本的には農業で使用される車両です。

まとめ

いかがだったでしょうか。
今回は、「運搬車」として呼ばれることが多い、さまざまなタイプの車両についてご紹介してきました。
一口に運搬車といっても、用途や目的、種類など、全く異なる車両があります。

こうした、言葉の解釈が広い車両の情報に関しては、例えば調べ物をする際には求めていた車両とは違う車両の情報が表示されることも多く、注意が必要になります。
今回の記事にたどり着いた方はぜひ、「運搬車」という言葉で調べる際に、より詳しい情報を使って検索してみて下さい。
そうすれば、求めていた車両の情報にたどり着きやすくなり、購入や売却の際の手間を減らすことができるようになるでしょう。

関連記事

  1. トラックドライバー必見!荷崩れに気を付けましょう
  2. トラックが足りない!そんな時に役立つ「傭車(庸車)」とは
  3. 岡山県で商用トラックをお得にレンタルする方法
  4. トラックのオーバーヒートについて【原因と予防法】編
  5. 中型の大きさで大型の容量!8トントラックとは
  6. 中古トラックを購入するときのポイントとは?
  7. 女性のトラックドライバー「トラガール」とは
  8. 構造変更って何?どんなときにどんなことをするの?

人気の記事

お電話でもトラック買取査定代行サービスへのお申込みを受け付けております。 0120-946-652 [受付時間]10:00~18:00 (土日・祝祭日を除く) お電話でのお申し込みに際しては、お手元に「車検証」をご用意ください。

トラックのミカタTV

トラック買取査定のマッチングサービス「トラックのミカタ」
提携パートナー募集|トラック買取査定のマッチングサービス「トラックのミカタ」

LINE@でトラック買取査定マッチング LINE@トラックのミカタ

PAGE TOP
0