買取のタネ

古くなったトラックは買い取ってもらえるのか

「中古のトラックを買い取って欲しい」とき、買取業者に依頼をするかとは思いますが、実際に売りに出す時に「かなり年式が古いんだけれど、この車両は買い取ってもらえるのだろうか」と不安をお持ちの方から相談を受けることがあります。
そこで今回は、「低年式の(年式が古い)トラックは売却可能なのかどうか」について、その根拠とともにご紹介していきます。

低年式の基準について

「年式が古くなった」とはいっても、そもそもどのくらいの年数からが低年式として扱われるのでしょうか?
年式は、車両を初度登録してから経過した年数で計算されます。
トラックの買取業界では、初度登録後1年までは評価が非常に高く、登録後3年経過時点までは高年式と判断されることが多いです。そして登録後7年が経過するとほとんどの車体が「低年式である」と評価されます。

これは以前の記事でもご紹介した、トラックのフルモデルチェンジの時期が関係しているといわれています。
トラックは、およそ7年ごとにメーカーによるフルモデルチェンジが行われます。
そのため、1段階「型落ち」となるタイミングで「低年式」という判断をされるのです。

モデルチェンジを含むトラックの「寿命」の話はコチラ…トラックにも寿命はある、買い替え年数の目安

低年式の車両を売却することは可能か

低年式の基準が、車両登録後7年以上経過した車両であることはお伝えしましたが、低年式と判断された車両を売却することは可能なのでしょうか?
答えは「低年式の車両を売却することは可能です」。

なぜ売却することができるのか?

トラックや重機などの売却は、トラックや重機の買取を専門に取り扱っている業者に買取依頼をするのが一般的です。
トラックや重機を専門に取り扱っている買取業者の場合、買い取った車両や車両のパーツを販売することによって利益を得ています。
このことから、トラックや重機の買取業者が低年式の車両を買い取ってくれるかどうかは、買取業者が買取後に車両を販売することで利益が得られるかどうか、で判断できます。

例えば海外では、日本で「低年式」といわれる車両でも、土木や建設、運送などの業界で活躍できるため、日本の買取業者は海外に車両を販売します。
また、トラックが1台全て販売できない状態でも、パーツ単位で販売することによって買取業者は利益を上げています。

低年式のトラックを販売して利益を得る買取業者がいるため、その買取業者に対して低年式のトラックを売却することができるのです

低年式の車両が買取可能な業者の例として海外へ車両を販売している買取業者を挙げましたが、もちろん国内への販売を行っている買取業者でも、低年式の車両を買い取っている買取業者はあります。
しかし、中には低年式の車両特有のある理由によって売却が難しくなる場合があります。

低年式の車両の売却が難しくなる理由とは?

低年式の車両を売却しようとするときに、売却が難しくなるのが「日本の排ガス規制に適合していない車両の売却」です。
日本では、自治体ごとにディーゼル車への排ガス規制を定めていたり、NOx・PM法と呼ばれる都市圏の排ガス発生に対する規制法が存在します。

NOx・PM法についてはコチラ…知らないと危ない「NOx・PM法」について

これらの規制は、その実施時期や更新の時期によって、低年式の車両が規制の要件を満たしていない場合があります。この状態の車両を「排ガス規制の非適合車」と呼びます。

排ガス規制非適合車の場合、各自治体が定めている排ガス規制やNOx・PM法といった法律に指定された禁則事項に従い、車両の本拠を置くことができなかったり、さらには地域内に進入する(地域内への配送や運搬をする)ことすらできない場合があります。

こうした規制の存在があるため、例えば買取業者がトラックの買取後に販売する、主要な販売先が規制の対象地域であった場合、コストをかけて規制への対策措置を行い販売するか、車両1台の販売を諦めてパーツ単位での販売をするか、本来の販売先ではない地域への販売をしなくてはならなくなります。
結果、買取業者の得られる利益が少なくなる可能性があり、買取業者も積極的に買い取ろうとはしないのです。

この問題への対策として、規制の対象にならない買取業者を探すことがあげられます。

まず、これまでにご紹介した規制は全て日本国内での規制であり、海外に販路がある買取業者にとってはほとんど関係がありません。
そのため、海外で販売を行っている買取業者を見つけることが規制の非適合車を売却する方法の1つです。

また、日本国内での販売をメインにしている買取業者にも、低年式のトラックでも買取可能なところがあります。
それは、多くの地域に販売をしている買取業者です。
実は2018年4月現在、日本国内で排ガス規制をしている自治体や、NOx・PM法の対象になっている都道府県は比較的大きな都市圏のみです。
複数の地域にまたがって車両を販売しているトラック買取業者は、排ガス規制の影響を強く受けることなく販売することができるので、低年式のトラックでも問題なく買取対応してくれるのです。

確実に買い取ってもらうために行っておくべきこととは?

さて、ここまで低年式のトラックの買取が可能である、ということをお伝えしてきましたが、より確実に買い取ってもらえるようにひと工夫しましょう。

その工夫とは、車両の清掃です。
車両を売却する前にきちんと清掃をしておくことで査定時の評価が上がり、買取が可能になったり、買取額が上がったりします。

これは、買取業者が査定において年式の古さよりも、「車体がきちんと動作するか」の方を重視する傾向があることが理由です。
きちんと清掃をすることによって車両や荷台架装の動作環境を整えるとともに、綺麗にしておくことで査定時の第一印象をよくすることにもつながります。
車体の小さな傷や車内の臭い、汚れなど、自力で解決できそうな箇所については、清掃をすることで解決して、より確実に売却できるようにしましょう。

いかがでしたでしょうか。
今回は低年式のトラックの買取りについてご紹介してきました。
さまざまなポイントを紹介した中で、最後に1つだけ大切なことをお伝えいたします。
それは、「『低年式だから売れないのだ』と諦めずに、まずは買取業者に問い合わせてみること」です。
そして、最も良い形で手放せるよう応援しています。

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