レンタルのツボ

トラック運転中に台風が迫る!運送会社が行うべき台風対策とは

夏も過ぎ、少し涼しくなってきた今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
夏から秋にかけてやってくるもののひとつと言えば、そう、台風です。
台風は地震と並んで日本で起きる自然災害の代表例です。

道路を使う関係上、運送業界では台風の問題は避けて通ることはできません。
そこで今回は、運送会社が行っておくべき台風の対策をご紹介します。

運転中の対処

まずご紹介するのは、台風の上陸中にトラックを運転しなくてはいけないときの、ドライバーが気を付けておくべきポイントです。

極力スピードを出さない

「何を当たり前のことを…」と思われるかもしれません。
しかし、運送業は時間が命。
多少は仕方ないとはいえ、慣れた道では「少しでも早く届けないと」と考え、気づかぬうちにアクセルに力が入ってしまうものです。
ニュースなどを見ると分かりますが、台風では何でもないような道で大型トラックが横転していることは珍しくありません。
たとえ慣れた道でも、できるだけゆっくり走行しましょう。

また、高速道路を走行する場合は、更に注意が必要です。
一刻も早く台風の勢力圏を抜けたいと考えるあまり、ついついスピードを出してしまいがちです。
高速道路では、一般道に比べて強風でハンドルがとられやすくなります。
台風の時は雨で地面が濡れていることがほとんどなので、ブレーキの制動距離が伸びたり、操作不能になる「ハイドロプレーニング現象」が起きるため非常に危険です。

更に、高速道路では、しばしば通行止めが起こります。
通行止め中は、ただでさえ配送時間が迫るなか、「高速道路なのに」進めず立ち往生する状態です。
そしてそれは周辺の車両も同じ。
通行止めが解除されると、我先にとスピードを出して移動しようとします。
そんなときにこそ、大事故が起きる可能性を考え、落ち着いて走行するように心がけましょう。

一部のスポットは要注意

台風が上陸した際、トンネルの出入り口、橋の上、海岸沿いなどを走行するときは注意が必要です。
これらのスポットは平地に比べて風が強く、ときには橋の上で渋滞に巻き込まれ停止していたトラックが、風にあおられて横転するというケースもあります。
そのため、台風の上陸中はこれらの道を極力走らないことがベストですが、そうもいきません。

できるだけ台風の影響が少ないタイミングで通過してしまい、台風の勢力が強いときには、落ち着いて走れる道を通りましょう。

普段以上の車間距離を保って走行する

これも「当たり前」のことかもしれません。
しかし、台風の発生時には、周囲の車が思わぬ動きをします。
障害物を避けようとしてスリップしたり、前の車両との車間距離を見誤って急ブレーキしたりと、大事故に発展する可能性もあります。

他にも、強い雨によって土砂崩れが起きたり、停電によって信号機が消灯して、交通状況が混乱するケースなども考えられます。
台風の時には、「必ず何かが起こるもの」として、いつも以上の車間距離を保って走行しましょう。

台風の情報は常に確認

ラジオやカーナビ、スマホアプリによる音声案内など、リアルタイムで台風の情報を得られる手段は増えてきています。
常に台風の情報を仕入れておくことによって、一般道への迂回や休憩など臨機応変に対応できるだけでなく、心に余裕も生まれて安全運転にもつながります。

台風時の運送における事前準備

ここまでは、「台風の中を走行する際の注意点」についてご紹介しました。
ここからご紹介するのは、台風が来る前に行っておきたい対策です。

台風の上陸は予測できる

台風の場合、国内でいきなり発生することは稀です。
通常は太平洋やインド洋などの洋上で「台風のもと」となる低気圧が発生し、勢いを増しながら日本に向けてやってきます。
つまり、実際に台風が上陸するまでは、少しですが猶予があるのです。

荷主・配送先と相談する

台風が上陸すると予想されるときには、荷主や配送先の担当者と相談し、積み込みや配送の日程を前倒しにしたり、スケジュールの遅延の可能性を伝えるなど、事前に対策を講じておきましょう。
事前に相談しておくことによって、安全かつスムーズに荷物を送り届けることができるほか、やむを得ず到着が遅れる場合についても、ある程度納得してもらえます。

そうした対策を実行するためには、何よりも荷主や配送先との連携をしっかり取ることが大切です。
普段から良好なコミュニケーションをとって、万が一のときに備えましょう。

通行止めの対策

上述した通り、台風が上陸した際には高速道路などが通行止めになるケースがあります。
そのため、台風が上陸するタイミングを予想して、一般道へ迂回するルートを確保したり、パーキングエリアやサービスエリアなどで休憩や仮眠をとれるように、台風による通行止めを加味したスケジュールを組んでおくことも効果的です。
通行止めになる手前のパーキングエリアやサービスエリアでは混雑が予想されるので、更に1つ、2つ手前のパーキングエリアやサービスエリアを利用するなどの工夫をしても良いでしょう。

いかがでしたでしょうか。
今回は、日本を代表する自然災害のひとつ「台風」に、運送会社が、あるいはドライバーが、どう向き合っていくのかについてご紹介しました。
安全な運転を心がけながら、荷主、配送先への影響が極力少なくなるように、事前の準備や運転時の配慮を怠らないようにしましょう。

関連記事

  1. もうすぐ冬!トラックの冬用タイヤの準備はできていますか?
  2. 超高い汎用性!便利な三転ダンプ
  3. 中古トラックを購入するときのポイントとは?
  4. 運送業界で戦うドライバーが行うべき最高のストレッチは「ラジオ体操…
  5. クローラークレーンのレンタル料金はどのくらい?
  6. トラックドライバー必見!荷崩れに気を付けましょう
  7. 中古で買ったトラックや重機を売却するコツとは
  8. 1年以上待ちもザラ!新車のトラックを入手する際のポイントは?

人気の記事

お電話でもトラック買取査定代行サービスへのお申込みを受け付けております。 0120-946-652 [受付時間]10:00~18:00 (土日・祝祭日を除く) お電話でのお申し込みに際しては、お手元に「車検証」をご用意ください。

トラックのミカタTV

トラック買取査定のマッチングサービス「トラックのミカタ」
提携パートナー募集|トラック買取査定のマッチングサービス「トラックのミカタ」

LINE@でトラック買取査定マッチング LINE@トラックのミカタ

PAGE TOP
0