長距離トラックを運転するときに、目が疲れることは多いのではないかと思います。
目が疲れたままの状態で運転していると、偏頭痛などにつながる恐れがあります。
運転中に偏頭痛などが起こると、体調を改善させるにも時間がかかりますし、事故の可能性も増えます。
そこで今回は、トラックドライバーの「疲れ目」対策についてご紹介していきます。
目次
疲れ目とは
疲れ目とは、目を使った作業を行う際に、目に疲れが著しくあらわれる症状のことです。
正式名称は「眼精疲労」といい、目の痛みや充血、頭痛や肩こり、吐き気などを引き起こします。
一般的な疲れ目の原因
疲れ目は、パソコンやスマートフォンの画面を長時間見続けたりして、目を酷使することが原因で引き起こされます。
メガネやコンタクトレンズが自分に合わない場合や、年齢とともに老眼になっている場合も、疲れ目を引き起こす原因となります。
また、疲れ目と肩こりには密接な関係があります。
どちらも筋肉にかかる負荷と血行不良が大きな原因であり、同時に発症しやすい他、互いが互いの原因になり得ます。
つまり、疲れ目によって肩こりが引き起こされることもあれば、逆に肩こりが原因で疲れ目が引き起こされることもあります。
トラックドライバーも疲れ目になるの?
さて、疲れ目といえば、デスクワークのように、一日中パソコンを見続ける人がなるものだと言うイメージが強いのではないでしょうか。
しかし、実際にはそうした人たちだけでなく、トラックのドライバーの中にも疲れ目になる人は多いです。
トラックドライバーの疲れ目の原因は?
トラックのドライバーが疲れ目になるのはなぜなのでしょうか。
一番の原因は、トラックが常に移動し続けていることにあります。
運転中は周囲の景色が常に変化しており、そうした景色を長時間見続けることによって、目には負荷がかかり続けます。
さらに、車内のカーナビやメーターを頻繁に確認する人は、目はひっきりなしにピント調節を行っています。
その結果、目の周りの筋肉が疲労し、疲れ目が引き起こされます。
また、夜間の走行も疲れ目を引き起こしやすい原因です。
夜間の走行は、車のヘッドライトや街の明かりのような強い光の刺激を受けやすくなるため、目にかかる負担が大きくなります。
こうした原因から、トラックのドライバーでも疲れ目になることは十分に考えられるので、疲れ目を防ぐ方法を準備しておきましょう。
疲れ目の対処法
疲れ目を防ぐには、どのような対処法があるのでしょうか。
ここからは、簡単にできる疲れ目の対処法をご紹介します。
定期的に休憩する
運転中は、常に目に負担がかかっています。
そのため、定期的なタイミングで車を停めて休憩することで、目を休ませる方法が効果的です。
約2時間おきに5分~10分程度の休憩をとることで、目の疲れをとってリフレッシュすることができます。
休憩の際は、目を閉じたり遠くをぼーっと眺めたりして、目への負担を最小限に抑えましょう。
また、目薬を差したり、冷却シートや温熱シートなどを目に当てることで、疲れた目を回復させる効果も期待できます。
※目薬の使用は、必ず休憩中など運転を行っていないときにして下さい。目薬を使用した後しばらくの間は、視界がぼやけることがあるので、信号待ちなどの停車時に目薬を使用すると、事故を引き起こす可能性があります。
ダッシュボードの上を掃除する
ダッシュボードの上にものを置いている人は、可能な範囲でダッシュボードの上を掃除しましょう。
ダッシュボードの上にものが置いてあると、運転中に目が無意識にダッシュボード上のものにピントを合わせようとします。
ピントが「外の景色」と「ダッシュボード上のもの」の間を行ったり来たりするので、知らず知らずのうちに目に負荷がかかっていきます。
そこで、ダッシュボードの上に極力ものを置かないようにして、疲れ目の原因となるものを取り除きましょう。
出発前に入念にストレッチをする
長時間運転していると段々と姿勢が悪くなっていきます。
上述したように、疲れ目と肩こりには密接な関係があるので、姿勢が悪い状態で運転していると肩こりが引き起こされるため、そこから疲れ目につながってきます。
出発前に入念にストレッチをすることによって、姿勢が崩れにくくなり、肩こりと疲れ目を防止できるようになります。
疲れ目に効くツボを押す
目頭(目と鼻の間)の場所にある「晴明(せいめい)」というツボは、疲れ目に効くといわれています。
晴明のツボを押すことによって、目の周りの血流が良くなり、同時に目の周りの筋肉が適度にほぐされるので、疲れ目の改善のほかに、ドライアイの改善にもつながります。
親指と人差し指でつまむように押すことで効果が現れます。
※押しすぎは逆効果です。「傷気持ちいい」くらいの軽い力でほぐしましょう。
いかがでしたでしょうか。
今回は、トラックのドライバーの方も無関係ではない「疲れ目」についてご紹介しました。
今回ご紹介した疲れ目の対策は誰でも簡単にできる方法なので、疲れ目に悩んでいるトラックのドライバーの方はぜひ一度お試しください。
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