ミキサー車は、トラックの荷台に「ミキシングドラム」と呼ばれる円筒形の容器を備えた車両で、主に生コンクリートを土木や建築の現場に輸送する目的で使用される車両です。
ミキサー車という名前以外にも、「コンクリートミキサー(車)」や「生コン車」、「トラック・アジテータ」、「移動式ミキサ」、「アジ車」などの名前で呼ばれています。
ミキサー車は走行しながら荷台のドラム内で生コンクリートを攪拌(かくはん)して、工場内で生産された生コンクリートを工事現場までそのままの状態で送り届けることができ、土木・建築の業界ではなくてはならない唯一無二の能力を持っている車両だといえるでしょう。
目次
ミキサー車を買取に出す際のポイント
ミキサー車を買取に出す際のポイントとしては、大きく3つのことに気を付ければよいでしょう。
トラックや重機・建機を専門として買い取っている買取業者を探し出す
ミキサー車を買取に出す際の1つ目のポイントは、トラックや重機・建機を専門として買い取っている買取業者を探し出すことです。
中古車の買取業者の中には、一般の乗用車をメインに買い取っている買取業者以外にも、ミキサー車を含めたトラックや重機・建機などが専門の買取業者も存在します。
トラックや重機・建機を専門に買い取っている買取業者は、一般の乗用車メインの買取業者に比べて高額買取になりやすい傾向があります。
その理由は「車両を買い取った後」にあります。
中古車の買取業者は、基本的に買い取った車両を整備して乗れるようにし、また別のところに販売することによって、買い取った車両を利益にしています。これは一般の乗用車メインの買取業者もトラックや重機・建機専門の買取業者も同じです。
一般の乗用車メインで買い取っている買取業者の場合、販売先は一般の乗用車のユーザーがほとんどで、軽トラック以外のトラックや重機・建機についてはオークションで売りに出すなどの方法を取っています。
そのため、ミキサー車のような一般向けの販売が難しい車両は、あまり安定して販売することができないので、一般の乗用車メインの買取業者は買取の方の金額を落とさざるを得ないのです。
また、買い取った後の整備についても、トラックを整備することができる資格を持った整備士や、車体や架装の整備を問題なく行える設備が必要なため、一般の乗用車がメインの買取業者では買取金額の減額どころか、こちらから処分費用を払って処分してもらわなくてはならないケースもあります。
それに対して、トラックや重機・建機を専門で買い取っている買取業者の場合、買い取った後に車両を販売する先は国内外の運送・土木・建築の業界です。
当然、ミキサー車を欲しがる声も一定数あるため、買い取ったミキサー車で安定して利益を出しています。
そのため、トラックや重機・建機専門の買取業者であれば、ミキサー車を比較的高額で買い取ってもらえます。
ミキサー車を売却するのなら、トラックや重機・建機を専門に買い取っている買取業者を選ぶのが鉄則です。
車体や架装(ミキシングドラムなど)をすみずみまで清掃する
2つ目のポイントは、車体や架装をすみずみまで清掃することです。
ミキサー車は、生コンクリートを積んで工場と工事現場で作業します。
そのため、工事現場の泥や作業後にミキシングドラム内に残った生コンクリートなど、汚れが付きやすい車両だといえます。
普段からすみずみまで清掃しておくことによって普段の作業効率が上がるだけでなく、売却する際の査定の評価も高くなります。また、清掃のやり方1つで車両の寿命を延ばすことも短くすることもできます。
特にミキシングドラムはミキサー車にとって最も重要なパーツといっても過言ではありません。
ミキシングドラムを清掃して故障をしっかり防ぐことが重要です。
ミキサー車は、運搬量に比べて架装が高額なので、しっかりと清掃してできるだけ長く乗り、手放す時にはなるべく高額で手放したいものです。
「売却のタイミング」を逃さない
3つ目のポイントは、「売却のタイミング」を逃さないことです。
ミキサー車に限らず、すべての自動車は多かれ少なかれ製造されてからすぐに消耗が始まります。
そのため、車両を手放すタイミングを見極めることが重要になってきます。
基本的に、売却するタイミングは「早ければ早いほど高額買取」になります。
車体を購入してからの期間が短いということは、それだけ車体の品質が良いということです。
当然買取の際の査定評価も高額になりやすく、効果的です。
ミキサー車の寿命としては、およそ2年~4年といわれていますが、整備や清掃の度合いによって変動しますので一概には言えません。
整備しても車体の調子が良くならないと感じたときが買い替えの考え時かと思います。
これら3つのポイントを押さえておくことによって、ミキサー車をより高額で売却できるでしょう。
いかがでしたか?
ミキサー車は土木の現場に無くてはならない車両の1つだといえます。
扱うときは大切に、そして手放す時には理想的な形で手放せるようにしましょう。