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汚泥吸引車とは?
汚泥吸引車は、吸引機とタンクを架装したトラックのことで、主にし尿運搬用の車両のことを言います。いわゆる糞尿や浄化槽に貯まった汚泥の回収を行うことを目的にしている車両です。
別名、「衛生車」「糞尿収集車」「汲み取り車」「屎尿収集車」と呼ばれることもあり、すべてこの汚泥吸引車のことを指します。
主に下水道の普及していない山間部であったり、仮設トイレや列車内のトイレといった汲み取りが必要な場所において活躍しており、容量も小型から大型まで使い分けが効くため国内、国外問わず活用の場があります。
他のトラックや重機などに比べ、取り扱っている汚泥などの浸食によって、タンクやホースなどに加わるダメージが大きいため、日常のメンテナンスの重要度が非常に高いものでもあります。
汚泥吸引車とどう違うの?
汚泥吸引車と用途が似たものに「汚泥吸引車」があります。
こちらは、汚泥吸引車では吸引が難しい道路の側溝の汚泥や建設現場における土砂などを吸引する非常に吸引能力が高い車両で、別名「強力吸引車」と呼ばれることもあります。
吸引機構やタンクの容量なども違うため、同じ「吸引を行う車両」ではあっても、その中身は別物と言って良いでしょう。
汚泥吸引車の紹介はコチラ⋯汚泥吸引車を処分する最も賢い方法
汚泥吸引車は売れるのか?
汚泥吸引車は汚泥やし尿の回収、運搬という独自の用途から、国内外でも需要が絶えることはない車両の一種です。
需要がある=買い手がいる、ということです。
買い手がいるということは比較的安定して販売することができると考え、その仕入れとして汚泥吸引車を買い取りたいと思っている買取業者は少なくありません。
そうした買取業者は汚泥吸引車を売りたい、という声を待っています。
つまり汚泥吸引車は売れるのです。
汚泥吸引車を売るためのポイントとは?
日頃のメンテナンスを欠かさない
汚泥吸引車を売るために押さえておきたいポイントは、ずばり日頃のメンテナンスにあります。
汚泥吸引車はその用途から、ほぼすべてのパーツが非常に傷みやすい車両です。
吸引の為のポンプやホースといった装置や、吸引後に運搬のために入れておくタンク、近年では消臭のための燃焼式装置なども開発されており、それぞれがメンテナンスを怠ってしまうとすぐに傷んでしまい、早ければ数年で車両を廃車にしなければならないほどです。
そのため、常日頃のメンテナンスが丁寧にされているかどうかは、買取業者も査定時の重要なチェックポイントにしているのです。
最悪の場合は買取拒否となってしまうため、定期的な点検の際には丁寧なメンテナンスを心がけておきましょう。
逆にメンテナンスの行き届いた汚泥吸引車であれば、多少年式が古い車両でも高額での査定になることもあります。
【メンテナンスの方法】
・オイル(潤滑油)の交換:吸引のための真空装置で使用しているオイル(潤滑油)は循環方式で使いまわしています。そのため同じオイルを長く使っていると装置の機能が低下してしまいます。吸引機能低下を防ぐためにも、定期的にオイルの交換を行いましょう。(交換時期や交換方法などは、各車両のメーカーの取扱説明書をご覧下さい。)
・タンク清掃:タンクの清掃は最も分かりやすい清掃の方法ではないでしょうか。オイルタンクの清掃を怠ると、吸引力の低下やポンプのベアリングの破損などを招きます。隅々まできれいに清掃しましょう。
・給脂(グリスアップ):汚泥吸引車の可動部分には常に強い負荷(荷重・摩擦抵抗)がかかっています。給脂(グリスアップ)をすることで稼働面に油膜を作ってあげることにより、摩擦力が必要以上にかからないようにする必要があります。
これを怠ると異常摩耗や焼き付きなどが起こってしまい、最悪の場合可動部宇分が破損してしまう原因にもなります。・各部の点検:車体各部(油圧ホース、マンホール部分、レシーバーハッチ等)の点検を怠ると、目詰まりが起こったりハッチパッキンの劣化や破損が起こってしまったりと、動作不良の原因になってしまいます。
しっかりと点検をすることで各部の固縛や緩み、損傷などを可能な限り早い段階で見つけて対応することで常に最大の効率で汚泥吸引車を運用できるようにしましょう。・メーカー推奨点検:汚泥吸引車の日常点検や定期点検は道路運送車両法で義務付けられているものですので、必ず行う必要のあるものですが、それとは別にメーカーによって推奨された点検方法があります。
各メーカーの各車体に合わせた最適な方法なので、より効果的にメンテナンスを行うことが出来ます。
こまめなメンテナンスは、買取の際の評価にも影響を与えますが、何より自身が運用していく上でも大切になります。
気持ちよく運転するためにも、そして高額買取を実現するためにも、きちんとしたメンテナンスを行っていきましょう。