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トラック予約受付システムとは?

トラックによる輸送で、運送効率を左右するのは、車両の性能だけではありません。
ターミナルや倉庫内で荷物を積み降ろしするときにスムーズに行えるかどうかも、輸送効率に大きな影響を与えます。
今回は、トラックで荷降ろしをスムーズに行うときに役立つ「トラック予約受付システム」についてご紹介していきたいと思います。

トラック予約受付システムとは

そもそも、トラック予約受付システムとはどういったものなのでしょうか。
トラックによる貨物の輸送の場合、荷主のもとから配送先に直接荷物を届けることもあれば、一度「トラックターミナル」や「地域の拠点となる倉庫」などに送り、そこから別の車両などに荷物を振り分けて送り出す方式を取っている会社もあります。

ターミナルや倉庫を使用する際に、荷受けの順番待ちなどによって発生する待機時間は、輸送の効率にも影響があります。
実際に、トラック予約受付システムの導入前は、倉庫・ターミナル側とトラック側の両方に、無駄な時間がかかってしまっていました。

倉庫・ターミナル側は、「商品を取りに来るトラックが、いつ、何の商品を取りに、どの車両でやってくるのかわからない」ため、トラックが到着してから出庫作業を行うようになっていました。
そのため、商品の出庫完了までに無駄な時間がかかり、倉庫内の商品の循環が滞りがちでした。

トラック側もスムーズに積み降ろしができている状況とは言えませんでした。
荷物の積み降ろしは、基本的に「倉庫・ターミナルに到着した順」に行われます。
さらに、上述したように倉庫やターミナルではトラックが到着して、受付を終えてから出庫作業に取り掛かるため、1運行当たり平均1時間45分もの待ち時間が発生していたことが、国土交通省の調査でわかっています。
その中でも3割近くの車両が2時間、1割半は実に3時間もの待ち時間が発生していました。

こうした状況を改善するために、トラックの予約受付システムが普及し始めました。
事前に予約を行っておくことによって、荷降ろしの効率が劇的に改善するようになりました。
また、事前に予約を行い、スケジュールを定めておくことによって、車両やドライバーを効果的に運用することにもつながりますので、荷降ろしの効率だけでなく、トラックの運行管理の効率化にも大きく貢献しています。

トラック予約受付システムの使い方

トラック予約受付システムは、2016年の物流総合効率化法の改正以降、実に目覚ましい進化を遂げてきました。
現在では、スマートフォンやタブレットとの連携、インターネットを介した予約など、さまざまな方法でトラック予約受付システムが活用できます。

ここからは、トラック予約受付システムの基本的な使い方についてご紹介していきます。
※あくまで、多くのトラック予約受付システムで共通している基本的な部分のみです。各予約システム固有のものについては割愛します。

①予約システムに情報を登録する

まずは、利用する予約システムに対して、事業者名やドライバーの名前などを登録します。
この登録を行っておくことで、実際に予約を行うときに、予約システムの管理者が「○○社の○○さんが、○○時にこの荷物をこの車両で取りに来る」ということがわかるようになります。
この予約システムに登録することが予約システムの利用の第一歩となります。

②配送スケジュールを組む

無事に自身の登録が完了したら、配送スケジュールを決めていきましょう。
スケジュールは、ドライバーが自分のスケジュールに合わせてスケジュールを組む場合と、倉庫側がスケジュールを決めてトラックはそれに従っていくだけ、という形式があります。
システムへの予約は、パソコンやスマートフォンなどで簡単に行えるものが多く、予約したスケジュールをチェックするのもパソコンやスマートフォンを使えば簡単にできるケースがほとんどです。

見ての通り、基本的に行うこと自体は非常に単純です。
だからこそ、トラック予約受付システムを最大限に活用して、待ち時間を最小限に抑えましょう。

その他、トラック予約システムで可能なこと

他にも、トラック予約受付システムで使える便利な機能には、さまざまなものがあります。
いくつかご紹介していきましょう。

トラックバース使用状況のチェック

トラックバース(倉庫やステーション内のトラックを接車するためのスペース)の状況をチェックすることができます。
確認したタイミングでトラックバースが使用されているかどうか、また、待機中の車両の台数の確認などができます。

メールなどによる通知や案内

トラック予約受付システムの中には、メールなどを使用してトラックバースの空き状況や予約時間の通知、車両で向かうべきトラックバースへの案内を行っているものもあります。

作業実績をデータ化

予約システムは作業中の効率化を図るだけでなく、作業実績をデータにして保管し、後の運行管理などに役立てることもできます。

このように、トラック予約受付システムを活用することで、荷降ろしの効率を向上させるだけでなく、さまざまな用途で役立ちます。

いかがでしたでしょうか。
今回は、トラックの輸送効率に大きくかかわるトラックの荷降ろしに役立つ、トラック予約受付システムについてご紹介しました。
車両1台、倉庫やステーションの使用1回当たりに、約2時間近くの待ち時間が短縮できるので、ぜひトラック予約システムを導入して、日々の業務に役立てて下さい。

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